
中学受験で、親にとって大変なのは「勉強を教えること」「勉強の出来をチェックする」だけではありません。
我が家が実際に経験して感じたのは、小6になると家庭そのものが少しずつ「受験仕様」になっていくということでした。
特に最後の半年。
我が家の長男は、ほぼ毎日のように塾へ行っていました。
授業がある日だけではありません。
授業がない日も自習室へ行き、夜9時頃まで勉強。
親はその裏で、
- 弁当や水筒の準備
- 塾への送り迎え
- スケジュール管理
- 勉強の進み具合の確認
- 模試や志望校の確認
- 過去問の準備・コピー
などを仕事や家事の合間にやっていきます。
直前期には、大量の過去問をコピーするため、夜な夜なコンビニへ行ってA3コピーをしていました。
「中学受験は親の受験」
と言われることがありますが、実際に経験してみると、その意味はよく分かります。
ただし、今振り返れば、親が大変だったといっても、一番大変だったのはやはり子どもです。
この記事では、我が家の場合、小6の1年間が実際にどのような生活だったのかを振り返ってみます。
※塾や志望校、受験方式によって生活は大きく異なります。あくまで我が家の一例としてお読みください。
この記事を読んでわかること
- 中学受験生、最後の1年間がどのように進んでいくのか我が家を例に解説していきます。
中学受験生一年間の勉強方法
受験の年だからといって勉強方法が何か変わるわけではありません。
それまでと同じように塾の講義を受け、課題をもらい、それをこなし、分からないことがあれば先生に質問。
これを繰り返すだけです。
これまでと何ら変わる事はありません。
ただし、覚えなくてはならない量がそれまでとか比べ物にならないくらい増えるだけです。
我が家の場合、5年生の夏に日能研から栄光ゼミナールに転塾、すぐに夏期講習が始まり、夏休み明けから通常授業が始まりました。(転塾した理由はコチラから)
初めは戸惑っていたものの、こちらの環境の方が性に合っていたため(やはり塾選びは大事です)集中して勉強できるようになりました。
5年の冬休みに冬期講習、その後1月が過ぎ、2月。
2月から6年生の講義が始まりました。
私立受験を考えている場合、ココから一気に勉強量が増していきます。
志望校によって覚える領域が多岐に渡ります。
もう日々勉強漬けです。
公立一貫校受検の場合、基本的に教科書範囲内しか試験にでません。
覚える領域は少ないのですが、こちらは問題から解答を導くために段階的な思考が大事になってきます。これがまた難解極まりない。
どの道を行けばキレイに、また短時間で解答までたどり着くか、論理的な考え方が重要になってきます。
ですから、覚えなくちゃいけない事は少ないです。
公式とかも別にそれほど必要ではありません。
少し脱線しますが、進学塾の管理方法というのは、とてもシンプルだなぁっと感じました。(特に子供の通ってた塾はそうです)
この時期になると特にそうですが、とにかく課題を出して受験生の時間を勉強に縛り付けるのです。
子供ですから自分自身で「やるやらない」を管理するのは難しいです。
「コレをいついつまでにやってきて」を繰り返すのが進学塾の管理です。
基本的にはこのやり方で管理し、塾によってその量が違ってくる感じです。
授業数というのはどこもそんな変わらないと思います。
授業後の課題量で差がついてくるのだと思います。
そして、この課題の量が多ければ多いほど塾費用も高くなっていきます。
進学塾の費用の高い安いの違いは課題量だと思います。
もし授業数で費用に差が付いてくるならば、それは長期休暇時の夏期冬季講習や特別講義の類によるものが大きいでしょう。
平常時の授業数はどこも同じようなものだと思います。
ですから、単純に塾費用は公立中高一貫対策コースよりも私立受験コースの方が高いはずです。
授業数も課題量が圧倒的に多いですから。
いつ、本気の受験(受検)モードに入るのか?
受験後、各家庭のお話を聞いた所、お子さんによっては、もう1年間バリバリ全力の子もいれば、受験直前1ヶ月前にもの凄い集中力を発揮して伸ばす子もいます。
そして、第一志望を勝ち取った子全般的に言えることは、受験前日まで手を抜かずトコトンやりきった子が多いです。
つまり、この時期の子供は本番直前まで成績が伸びるということに他なりません。
これは心に留めておいた方がよいと思います。
ちなみに我が子の場合、本気の受検モードに入ったのは6年の夏期講習からでした。
一般的には「夏期講習あたりからスイッチが入った」という子が多いのではないでしょうか。
夏休みはお盆を除いてほぼ授業、もしくは自習をしていましたし、夏休みが明けてからもそのペースを保っていました。
最後の半年はほぼ毎日塾に行っていました。
授業は平日2日間+日曜日でしたが栄光ゼミナールの自習室を毎日使用していました。
このあたりから家庭の生活もかなり「受験中心」に変わっていきます。
実際の平日の生活はこんな感じでした
授業のある日は19:00頃授業が終わってその後21:00まで自習室で自習。
授業のない日は学校から16:00頃帰宅後、17:00くらいまでに自習室に行く。
そして、これまた21:00頃まで勉強をするという生活を続けていました。
もちろん塾の勉強だけではなく学校の宿題も栄光ゼミナールの自習室に持ち込んでやっていたようです。
自宅ではなく塾の自習室の方が、もし分からないことがあった場合すぐ先生に教えてもらえるという所が合理的で良かったと思います。
「家で親が勉強させる」というより、勉強できる環境に子どもを乗せてしまう方がうまくいきました。
親の仕事も一気に増える
子どもの勉強時間が増えると、当然、親の仕事も増えていきます。
特に我が家で負担が大きかったのは、
- 弁当
- 水筒
- 塾への送り迎え
- 塾や模試の予定管理
- 勉強の進捗確認
- 志望校の検討
- 過去問の準備
などでした。
そして、今でもよく覚えているのが過去問のコピーです。
受験直前になると、過去問を何年分も解きます。
問題用紙を本番に近いサイズで使えるようにするため、夜にコンビニへ行ってA3コピー。
何枚も何枚もコピーしました。
A3対応コピー機を家庭もあるくらいです。
当時は必死なので何とも思いませんでしたが、今考えると、こういう細かな作業が積み重なっていきます。
だから「中学受験は親の受験」と言われるのでしょう。
でも、一番大変なのは子どもだった
親は、たしかに大変です。
- 仕事があります。
- 家事があります。
- そのうえで、受験のスケジュールを回します。
ただ、今振り返れば、
一番大変だったのは子どもです。
- まだ小学生です。
- 友達と遊びたいでしょう。
- ゲームもしたいでしょう。
- ゆっくりしたい日もあったでしょう。
それでも夜9時頃まで自習室で勉強する。
- 土日も塾へ行く。
- 模試を受ける。
- 成績の上がり下がりを受け入れる。
そして、12歳で入試本番を迎える。
大人は簡単に「頑張ればいい」と言えますが、小学生にとってはかなり大変なことだったと思います。
直前期は過去問中心になっていった
受験が近づくにつれて、勉強は実戦的になっていきます。
我が家では過去問を繰り返し解いていました。
特に公立中高一貫校の適性検査は、単純に知識を覚えれば解ける問題ではありません。
資料やグラフを読み取り、考え方やプロセスを問う問題ばかりです。
- 過去問を解く→ 間違える→ 解き方を確認する→ また似た問題を解く
という繰り返しが非常に重要でした。
中学受験の1年間で親ができること
当時は、
- 「成績は大丈夫か」
- 「この学校でいいのか」
- 「勉強量は足りているのか」
と、親もかなり不安になりました。
つい勉強そのものに口を出したくなります。
でも、今振り返ると、親がやるべきことは少し違ったのかもしれません。
親が代わりに受験することはできません。
できるのは、
- 子どもが勉強できる環境を作ること。
- 塾へ通えるようにすること。
- 食事を用意すること。
- 予定を整理すること。
- そして、最後まで走れるように家庭を整えること。
それくらいです。
受験するのは子どもです。
親は、その横を走る伴走者なのだと思います。
最後に
中学受験の小6だからといって、特別な勉強法が突然始まるわけではありません。
- 授業を受ける。
- 課題をこなす。
- 分からない問題を直す。
- 過去問を解く。
基本は、その繰り返しです。
ただし、その量と密度が一気に増えます。
- 我が家の場合、最後の半年はほぼ毎日塾。
- 夜9時頃まで自習室。
- 親は弁当や水筒を用意し、予定を管理し、夜には過去問をコピーする。
家庭全体が少しずつ受験中心に変わっていきました。
大変だったのは間違いありません。
でも、今振り返って一番思うのは、
よく頑張ったのは、やっぱり子どもだったな
ということです。
これから中学受験を迎えるご家庭に、我が家の一例が少しでも参考になれば幸いです。







