
東洋高校(千代田区神田三崎町)の推薦は、中3の5教科(国数英社理)の評定合計で基準が決まります。単願の推薦Aは、特進選抜コースが5科23以上、特進コースが5科22以上です。
ほかに、全科目の評定に1と2がないこと、3年次(12月5日まで)の欠席10日以内・遅刻10回以内であること、中学校を通した入試相談を経ていることが条件です。
選考は書類審査と、国語・英語・数学の適性検査です。
この記事では、令和9年度(2027年度)の生徒募集要項をもとに、基準の読み方、加点の仕組み、選考の流れ、大学進学、学費までを順にまとめます。
(なお、東洋高校は東洋大学の付属校ではありません。名前の似た東洋大学京北高校(文京区)とは別の学校です。)
この記事を読んでわかること
- 東洋高校の推薦A(単願)・推薦B(併願)の基準と、加点の仕組み
- 推薦入試の日程、入試相談、適性検査の内容
- 大学進学の実績と、2026年度の学費
- 内容は2026年11月4日に同校の公式サイトと令和9年度生徒募集要項で確認したものです。基準や学費は年度ごとに変わる場合があるため、出願前に必ず最新の募集要項で確認してください
東洋高校の推薦基準(2027年度)

2027年度の推薦は、単願の推薦Aと、併願できる推薦Bの2つです。
同校の公式要項をもとに、次の表にまとめています。
2027年度
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| 入試区分 | コース | 基準 | 内申の基準 | 評定の条件 | その他の条件 |
|---|---|---|---|---|---|
| 推薦A(単願) | 特進コース | 基準 | 5科22評定平均 5科4.40 | 全科目の評定に1・2がない | 本校第一志望。入試相談が必要 |
| 推薦A(単願) | 特進選抜コース | 基準 | 5科23評定平均 5科4.60 | 全科目の評定に1・2がない | 本校第一志望。入試相談が必要 |
| 推薦B(併願) | 特進選抜コース | 基準 | 5科24評定平均 5科4.80 | 全科目の評定に1・2がない | 東京都・神奈川県以外の中学生が対象。入試相談が必要。国公私立と併願可 |
- 推薦A(単願)・特進コース
- 欠席など:3年次(12/5まで)の遅刻10回・欠席10日以内
- 加点・基準緩和:上限2点:生徒会役員・各種委員長・部活動部長・3年間皆勤のいずれかで1点/英検(CSE1728以上)・漢検・数検の準2級以上のいずれかで1点/卒業生子女(在校生含む)で2点
- 選考:書類審査・適性検査(国語・英語・数学。英語はリスニング含む)
- 学力試験・適性検査:あり
- 試験日:2027年1月22日
- 募集人員:特進コース80名
- 推薦A(単願)・特進選抜コース
- 欠席など:3年次(12/5まで)の遅刻10回・欠席10日以内
- 加点・基準緩和:上限2点:生徒会役員・各種委員長・部活動部長・3年間皆勤のいずれかで1点/英検(CSE1728以上)・漢検・数検の準2級以上のいずれかで1点/卒業生子女(在校生含む)で2点
- 選考:書類審査・適性検査(国語・英語・数学。英語はリスニング含む)
- 学力試験・適性検査:あり
- 試験日:2027年1月22日
- 募集人員:特進選抜コース80名
- 推薦B(併願)・特進選抜コース
- 欠席など:3年次(12/5まで)の遅刻10回・欠席10日以内
- 加点・基準緩和:英検2級以上(CSE1980以上)のみ1点
- 選考:書類審査・適性検査(国語・英語・数学。英語はリスニング含む)
- 学力試験・適性検査:あり
- 試験日:2027年1月22日
- 募集人員:特進選抜コース80名(推薦A・Bの合計)
授業料は年480,000円(2026年度)です。都内在住の場合、令和8年度は国の就学支援金と都の授業料軽減助成金を合わせて年501,000円まで授業料の助成があります(所得制限なし・申請が必要。上限は在学校の授業料まで)。翌年度以降は変わる場合があります。助成の対象は授業料のみで、入学金や施設費などは含まれません。
出典:東洋高等学校 公式(2026年11月4日確認)。
この表は、当サイトが学校の公式要項をもとに調べた内容です。基準や学費は年度ごとに変わる場合があります。出願や進学を決める前に、必ず学校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
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| 年度 | 入試区分 | コース | 内申の基準 |
|---|---|---|---|
| 2027年度 | 推薦A(単願) | 特進コース | 5科22評定平均 5科4.40 |
| 2027年度 | 推薦A(単願) | 特進選抜コース | 5科23評定平均 5科4.60 |
| 2026年度 | 推薦A(単願) | 特進コース | 5科22評定平均 5科4.40 |
| 2026年度 | 推薦A(単願) | 特進選抜コース | 5科23評定平均 5科4.60 |
5教科の合計だけで見る。特進選抜は23、特進は22
東洋の基準は5教科の合計だけです。3教科や9教科の基準はありません。
評定平均にすると、推薦Aの特進選抜コースは4.60、特進コースは4.40、推薦Bの特進選抜コースは4.80です。
たとえば5教科がすべて4だと合計20で、どちらのコースの基準にも届きません。特進コースの22には、5教科のうち2教科を5にする必要があります。
ただし「全科目の評定に1と2がないこと」が条件なので、実技4教科も2以下が一つでもあると出願できません。
評定は中3の成績で、調査書は公立高校用の書式でもよいとされています。
推薦Aは単願、推薦Bは東京都・神奈川県以外の中学生の併願
推薦Aは、東洋を第一志望とする単願の推薦です。都内・都外を問わず受けられます。
推薦Bは、東洋以外にも志望校がある人のための併願の推薦で、国立・公立・私立と併願できます。
ただし対象は東京都と神奈川県以外の中学生で、東京都・神奈川県の中学校に在籍している人は受けられません。推薦Bで出願できるのは特進選抜コース(5科24)だけです。
東京都・神奈川県の中学生が東洋を併願する場合は、推薦ではなく一般入試B(優遇入試)になります。
加点は推薦Aが上限2点、推薦Bは英検2級以上で1点
東洋の推薦には加点の制度があります。要項の表では、推薦Aと推薦Bで加点の内容が分かれています。
- 推薦A(上限2点):生徒会役員・各種委員長・部活動部長・3カ年皆勤のいずれかで1点。英検(CSE1728以上)・漢検・数検の準2級以上のいずれかで1点。卒業生子女(在校生を含む)で2点
- 推薦B(1点):英検2級以上(CSE1980以上)のみ
加点を基準の評定にどう加えるかなど、具体的な扱いは要項に詳しく書かれていません。
加点の対象になるものがある場合は、中学校の先生を通した入試相談で確認してください。
欠席・遅刻は3年次(12月5日まで)で数える
出席の条件は、3年次(12月5日まで)の遅刻10回以内、かつ欠席10日以内です。
中1・中2の欠席は条件に入りません。そのかわり、中3の12月5日までの欠席と遅刻を、それぞれ10以内に収める必要があります。
他の学校では数え方が違います。
たとえば國學院高校は「中学3年間で欠席15日以内、かつ遅刻・早退の合計15回以内」、明治学院高校は「3年間の欠席・遅刻・早退の合計30回以内」です。
志望校ごとに、どの期間の何を数えるのかを確かめておきましょう。
選考は書類審査と適性検査。入試相談が必要

推薦の募集は特進選抜コース80名、特進コース80名です。一般入試の募集も、同じく各80名です。
推薦を受けるには、12月の入試相談が必須です。入試相談は、中学校の先生と東洋高校の先生の間で出願基準を確認するもので、受験生本人が申し込むものではありません。
推薦を希望する場合は、まず中学校の先生に伝えてください。
2027年度の推薦は、次の流れで進みます。
- 入試相談:2026年12月15日(火)〜17日(木)。中学校から簡易書留で郵送(必着)。受理されると「入試相談受付票」が中学校の先生あてに届く
- Web出願の入力:12月20日(日)午前9時〜2027年1月8日(金)午後3時
- 出願:1月15日(金)〜16日(土)。簡易書留で郵送(消印有効)。入学願書、調査書、推薦書、写真、入試相談受付票。受験料は20,000円
- 試験:1月22日(金)午前8時40分着席。国語(50分)、英語(60分・冒頭10分程度のリスニングを含む)、数学(50分)
- 合格発表:1月23日(土)午前8時〜午後8時。Webで発表
- 入学手続(推薦A):1月25日(月)午前9時〜午後3時に来校。手続時の納入金は320,000円(入学金200,000円・施設設備費120,000円)
入試相談で受理された人は、出願前に併願校の入学が決まった場合でも、必ず出願するよう要項に書かれています。
推薦Bの手続は、住んでいる県の公立高校の日程に合わせて決まる
推薦Bなど併願で合格した場合の手続期間は、都県ごとに決まっています。千葉県は1月25日(月)〜3月3日(水)、埼玉県は1月25日(月)〜3月8日(月)です。
それ以外の地域は、原則として公立高校の発表の翌日が締切で、最終の手続日は3月8日(月)です。
また、埼玉県の中学校に通っている人は、推薦A・Bのどちらを受ける場合も、学校説明会の「個別相談」を受ける必要があります。
面接はない。不合格のときの扱いは要項に記載なし
推薦の選考は、書類審査(調査書・推薦書)と適性検査です。一般入試Aにある面接は、推薦にはありません。
同校のQ&Aでは、合否は中学校の調査書、適性検査・入学試験の成績、面接の結果を総合して決めると説明しています。
推薦で不合格になった場合に一般入試でどう扱われるかは、要項には書かれていません。気になる場合は、入試相談の際に中学校の先生を通して確認してください。
東洋大学の付属校ではない。大学進学の方針と実績

東洋高校は、1904年創立の東洋商業専門学校を起源とする学校で、法人名も「東洋高等学校」です(同校の学校概要)。
東洋大学の付属校ではないので、東洋大学への内部進学の制度はありません。
同校のQ&Aによると、各大学から多くの指定校推薦の枠があり、何名かはこの方式で大学に進学します。学校推薦型選抜や総合型選抜で進学する生徒もいます。
一方で、近年は大学入学共通テストや一般選抜で国公立大学や私立大学を複数受験して進学する生徒が増えている、と説明しています。
2026年度大学入試の現役合格は、国公立大学43名、早慶上理30名、GMARCH154名、日東駒専156名でした。四年制大学への進学率は83.1%です(同校の大学進学実績)。
主な指定校推薦の大学には、東洋大学のほか、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学などが挙げられています。
学費(2026年度実績)と授業料の助成

※この表は、当サイトが学校の公式要項をもとに調べた内容です。基準や学費は年度ごとに変わる場合があります。出願や進学を決める前に、必ず学校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
入学手続のときに、入学金200,000円と施設設備費120,000円の計320,000円を納めます。
入学後1年目の学費・諸費用は、令和9年度生徒募集要項に次のとおり載っています。金額は令和8年度の実績です。
| 費用 | 1年目の年額 |
|---|---|
| 授業料 | 480,000円 |
| 施設設備維持費 | 180,000円 |
| 生徒会費 | 12,000円 |
| 修学旅行積立金 | 国内 210,000円/海外 280,000円 |
| 図書館費・保健衛生費・父母の会費・後援会費 | 9,000円 |
| 後援会入会金・生徒会入会金 | 4,000円 |
| ICT教育関連費用(端末初期納入金) | 74,250円 |
| ICT教育関連費用(基本使用料等) | 39,956円 |
| 合計 | 国内 1,009,206円/海外 1,079,206円 |
納入は年4回(4月・7月・10月・1月)の分納です。このほかに、副教材費200,000円(概算)が8月に必要です。諸費用は変わる場合があると要項に書かれています(令和9年度生徒募集要項)。
授業料の助成は、令和8年度の場合、国の就学支援金と都の授業料軽減助成金を合わせて年50万1,000円までで、所得制限はありません。上限は在学校の授業料までです。対象は都内在住の生徒・保護者で、国と都、それぞれに申請が必要です(東京都の報道発表)。令和9年度以降は変わる場合があります。
千葉県・埼玉県など都外に住んでいる場合は、住んでいる県の制度を確認してください。
東洋には、保護者が東京都在住の場合に、入学時の費用のうち250,000円を無利息で貸す入学支度金貸付制度もあります。
同じくらいの内申で推薦が出せる都内の学校

評定平均で東洋(推薦Aの5教科4.40〜4.60)との差が0.2以内の都内の学校は、次のとおりです。
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| 学校 | 入試区分・コース | 内申の基準 | 学力試験 | 試験日 |
|---|---|---|---|---|
| 國學院高校 | 推薦 | 3科14かつ5科22評定平均 3科4.67/5科4.40 | あり | 1/22 |
東洋高校の推薦基準と、評定平均の差が0.2以内の東京都の学校です。
國學院高校の推薦は5科22で、東洋の特進コースと同じ数字です。
ただし國學院は、3教科14以上と英検準2級以上も出願の条件で、加点や基準の緩和はありません。欠席・遅刻も中学3年間で数えます。
英検準2級を持っていない場合や、中1・中2の欠席が多かった場合は、東洋のほうが出願の条件に合うことがあります。
なお、どちらも試験日は1月22日(金)なので、両方の推薦を受けることはできません。
内申が基準にあと少し届かないとき

東洋の推薦Aには加点があるので、5教科の合計があと少し足りない場合は、加点の対象になるものがないかを確かめ、扱いを入試相談で確認しましょう。
英検・漢検・数検の準2級以上、生徒会役員や部活動の部長、3カ年皆勤などが対象です(上限2点)。
加点がない場合は、5教科の評定を上げるしかありません。5教科のうち1教科を4から5に上げれば、合計は1上がります。
欠席・遅刻は3年次の12月5日までで数えるので、中3の2学期まで体調管理にも気をつけておきましょう。
主要教科の定期テストで点が伸びない場合は、学校の進度に合わせて教えてくれる個別指導や家庭教師を使う方法があります。
最後に
この記事では、東洋高校の令和9年度(2027年度)生徒募集要項をもとに、基準の読み方、加点、選考の流れ、大学進学、学費を解説しました。
- 推薦A(単願)の基準は、特進選抜コース5科23、特進コース5科22。全科目に1・2がないことも条件
- 推薦B(併願)は東京都・神奈川県以外の中学生が対象で、特進選抜コース5科24
- 推薦Aは英検・漢検・数検の準2級以上や部長・皆勤などで加点(上限2点)。推薦Bは英検2級以上で1点
- 欠席・遅刻は3年次(12月5日まで)で欠席10日以内・遅刻10回以内。12月の入試相談が必須
- 東洋大学の付属校ではなく、指定校推薦や一般選抜などで大学に進学する
東洋の推薦は、5教科の評定に加えて、資格や中学校での役割が加点として評価される入試です。
欠席の条件も中3だけで数えるため、中1・中2で休みが多かった人にも出願の道があります。
基準に届くか迷っている場合は、中3の評定の見込みと加点の対象になるものを、早めに担任の先生と確認しておきましょう。基準は年度ごとに変わる場合があるため、出願前には必ず最新の募集要項で確認してください。




