
國學院高校(渋谷区神宮前)の推薦は、中3の評定で3教科(国数英)の合計14以上、かつ5教科の合計22以上が基準です。全教科に1と2がないことと、英検準2級以上を持っていることも出願の条件です。
もう一つの条件は、中学3年間の欠席15日以内、かつ遅刻・早退の合計15回以内であることです。
選考は国語・数学・英語の適性検査(各30分)と面接で、事前の入試相談はありません。
この記事では、2027年度の生徒募集要項をもとに、基準の読み方、選考の流れ、國學院大學への進学、学費までを順にまとめます。
(なお、杉並区にある國學院大學久我山高校は別の学校で、推薦の基準も異なります。)
この記事を読んでわかること
- 國學院高校の推薦基準(3科・5科・英検・欠席)の読み方
- 推薦入試の日程、適性検査と面接の内容、不合格だったときの扱い
- 國學院大學への推薦の仕組みと、2026年度の学費
- 内容は2026年11月4日に同校の公式サイトと2027年度生徒募集要項で確認したものです。基準や学費は年度ごとに変わる場合があるため、出願前に必ず最新の募集要項で確認してください
國學院高校の推薦基準(2027年度)

2027年度の推薦の基準は、3教科と5教科の両方を満たす1本だけです。
同校の公式要項をもとに、次の表にまとめています。
2027年度・推薦
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| 基準 | 内申の基準 | 評定の条件 | その他の条件 |
|---|---|---|---|
| 基準 | 3科14かつ5科22評定平均 3科4.67/5科4.40 | 全教科に1・2がない | 英検準2級以上(英検S-CBT含む。取得年月日は問わない) |
- 推薦
- 欠席など:3年間の欠席15日以内、かつ遅刻・早退の合計15回以内
- 選考:適性検査(国語・数学・英語 各30分・マークシート方式)と面接(本人のみ)
- 学力試験・適性検査:あり
- 試験日:2027年1月22日
- 募集人員:男女130名
授業料は年480,000円(2026年度)です。都内在住の場合、令和8年度は国の就学支援金と都の授業料軽減助成金を合わせて年501,000円まで授業料の助成があります(所得制限なし・申請が必要。上限は在学校の授業料まで)。翌年度以降は変わる場合があります。助成の対象は授業料のみで、入学金や施設費などは含まれません。
出典:國學院高等学校 公式(2026年11月4日確認)。
この表は、当サイトが学校の公式要項をもとに調べた内容です。基準や学費は年度ごとに変わる場合があります。出願や進学を決める前に、必ず学校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
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| 年度 | 入試区分 | 内申の基準 |
|---|---|---|
| 2027年度 | 推薦 | 3科14かつ5科22評定平均 3科4.67/5科4.40 |
| 2026年度 | 推薦 | 3科14かつ5科22評定平均 3科4.67/5科4.40 |
3科14と5科22の両方が必要。9教科の合計は見ない
國學院の基準は「3教科(国語・数学・英語)の合計14以上」と「5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の合計22以上」の両方を満たすことです。
評定平均にすると、3教科は約4.67、5教科は4.40です。
3教科がすべて4だと合計12で、基準の14に届きません。
たとえば国語5・数学4・英語5(合計14)に、社会4・理科4を足すと5教科は22になり、両方の基準を満たします。
9教科の合計の基準はありません。ただし「全教科を通じて1・2がないこと」が条件なので、実技4教科も2以下が一つでもあると出願できません。
評定は、中3の成績で、公立高校に提出するものと同じものが使われます。
同校のよくある質問では、学期末の通知表と調査書の成績が同じとは限らないため、基準を満たしているかは中学校の先生に確認するよう案内しています。
英検準2級以上が必須。加点や基準の緩和はない
英検(実用英語技能検定)の準2級以上を持っていることが、出願の条件です。英検S-CBTも含まれ、取得した年月日は問われません。
英検で基準が下がったり、点数が加算されたりする学校もありますが、國學院では英検は「持っていないと出願できない」条件です。
要項には、加点や基準の緩和の記載はありません。
また、本校を第一志望とすること(合格したら必ず入学すること)が条件で、出願者は全員が単願です。
ほかに、学校長の推薦書があること、保護者と同居していることなども出願資格です。
要項では、出願資格のうち一つでも満たしていない場合は、どんな理由があっても出願できないとされています。
欠席は3年間で15日以内、遅刻・早退は合わせて15回以内
出席の条件は、中学3年間を通じて欠席15日以内、かつ遅刻・早退の合計15回以内です。
欠席と、遅刻・早退は別々に数えます。どちらか一方でも超えると出願できません。
中1からの合計なので、中3になってから気をつけても取り戻せません。
中1・中2のうちから、遅刻や早退も含めて回数を意識しておく必要があります。
他の学校では数え方が違います。
たとえば明治学院高校は「3年間の欠席・遅刻・早退の合計30回以内」で、欠席と遅刻・早退をまとめて数えます。
志望校ごとに、どの期間の何を数えるのかを確かめておきましょう。
選考は適性検査と面接。事前の入試相談はない

推薦の募集は男女130名です。
一般入試と合わせた募集600名のうち、約22%が推薦の枠です。
2027年度の推薦は、次の流れで進みます。
- 出願情報の入力:1月9日(土)午前0時から、インターネットで入力
- 検定料の支払い:1月15日(金)午前0時〜1月18日(月)午前10時。検定料は25,000円
- 出願書類の提出:1月18日(月)午前9時〜午後1時。本校窓口のみ(郵送不可、代理の提出は可)。入学願書、調査書、推薦書、英検の合格証明書(原本)
- 試験:1月22日(金)午前8時20分集合。適性検査(国語・数学・英語 各30分、すべてマークシート方式)と面接(本人のみ)
- 合格発表:1月23日(土)午前9時〜午後11時59分。同校ホームページの合格発表サイト
- 入学手続:1月24日(日)午後5時まで。手続時の納入金は280,000円(入学金200,000円・施設費80,000円)
英検の合格証明書は原本が必要で、「個人成績表」「合格証書」「CSEスコア証明書」「デジタル証明書」は出願書類として認められません。
要項には、発行に日数がかかる場合があるので早めに準備するよう書かれています。
適性検査は一般入試より易しめ。合否は調査書・面接と合わせて判断
同校のよくある質問によると、適性検査は入学後の授業についていけるかを見るのが目的で、一般入試に比べると易しい出題です。
面接は受験生1名に面接者2名で、推薦入試では3〜5分程度です。
合否は、適性検査だけでなく、調査書と面接も合わせて総合的に判断されます。
2021年度〜2025年度の推薦入試の合格率は100%でした。2020年度は応募143名に対し合格142名(合格率99.3%)で、全員が合格するわけではないと同校は説明しています。
2026年度の推薦入試は、募集130名に対して志願者168名、受験者168名、合格者168名でした(同校の入試概況)。
不合格でも、一般入試の再受験で優遇措置がある
推薦入試で不合格になった場合、一般入試(第1回・第2回・第3回)のどれを再受験しても優遇措置があります。
優遇の詳しい内容は、推薦入試の当日に配布されるプリントで案内されます。
再受験のときは、調査書の再提出は不要ですが、入学願書は改めて提出します。
優遇措置を受けて合格した場合も、入学金の一部(70,000円)を納めて手続を延ばす延納制度が使えます。
なお、同校には併願優遇の制度がなく、入試の事前相談も行っていません。
國學院大學へは学校長の推薦で無試験進学できる

國學院大學へは、学校長の推薦によって、どの学部へも無試験で入学できる学校推薦型選抜の制度があります。
生徒募集要項では「人数枠内で学業成績等の条件を満たした生徒」が対象と説明されています。
枠の人数について、同校のよくある質問では「約120名分の推薦枠」、例年3年生の20%前後がこの制度で進学すると説明しています。
進学実績のページには、2026年度入試の本校枠が学部・学科別に載っており、合計すると130名分です。
| 学部 | 2026年度入試の本校枠 |
|---|---|
| 文学部(日本文・中国文・外国語文化・史・哲学科) | 41名 |
| 法学部(法律専攻・政治専攻) | 14名 |
| 経済学部(経済・経営学科) | 33名 |
| 神道文化学部 | 1名 |
| 人間開発学部(初等教育・健康体育・子ども支援学科) | 26名 |
| 観光まちづくり学部 | 15名 |
表は同校の進学実績のページをもとに、学部ごとに合計したものです。
同校の進路指導のページでは、2026年度入試で國學院大學へ学校推薦型選抜で進学した生徒は約15.7%とされています。
他大学を目指す生徒も多い学校です。
2026年度入試では103名が他大学の指定校推薦で進学しました。法学部には、他大学と併願できる共通テストによる選抜推薦もあります。また、國學院大學北海道短期大学部への優先入学制度もあります。
学費(2026年度)と授業料の助成

※この表は、当サイトが学校の公式要項をもとに調べた内容です。基準や学費は年度ごとに変わる場合があります。出願や進学を決める前に、必ず学校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
入学手続のときに、入学金200,000円と施設費80,000円の計280,000円を納めます。
入学後の学費・諸費は、2027年度生徒募集要項に次のとおり載っています。金額は2026年度のもので、2027年度は一部変わる場合があると要項に書かれています。
| 費用 | 年額 | 前期 | 後期 |
|---|---|---|---|
| 教育充実費 | 54,000円 | 27,000円 | 27,000円 |
| 授業料 | 480,000円 | 240,000円 | 240,000円 |
| 施設・設備費 | 120,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
| 実験・実習費 | 2,000円 | 2,000円 | 0円 |
| 後援会費 | 36,000円 | 18,000円 | 18,000円 |
| 生徒会費 | 5,000円 | 5,000円 | 0円 |
| 合計 | 697,000円 | 352,000円 | 345,000円 |
年額の費用は二期分納で、前期は5月上旬、後期は12月上旬に納めます(2027年度生徒募集要項)。
授業料の助成は、令和8年度の場合、国の就学支援金と都の授業料軽減助成金を合わせて年50万1,000円までで、所得制限はありません。上限は在学校の授業料までです。対象は都内在住の生徒・保護者で、国と都、それぞれに申請が必要です(東京都の報道発表)。令和9年度以降は変わる場合があります。
同校には、家計の急変などで就学が難しくなった場合の授業料等の減免制度があります。東京都育英資金や神奈川県高等学校奨学金などの貸付制度も、要項で案内されています。
同じくらいの内申で推薦が出せる都内の学校

評定平均で國學院(5教科4.40)との差が0.2以内の都内の学校は、次のとおりです。
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國學院高校の推薦基準と、評定平均の差が0.2以内の東京都の学校です。
東洋高校(千代田区)の推薦A(単願)は、特進コースが5科22で、國學院の5教科の基準と同じ数字です。
ただし東洋には3教科の基準がなく、英検も出願の必須条件ではありません。英検準2級を持っていない場合は、ここが大きな違いになります。
一方で東洋は、出願の前に中学校を通した入試相談が必要です。欠席の条件も「3年次(12月5日まで)の欠席10日以内・遅刻10回以内」で、3年間を数える國學院とは期間が違います。
なお、東洋高校は東洋大学の付属校ではありません。
内申が基準にあと少し届かないとき

國學院の推薦には加点も基準の緩和もないので、3教科14と5教科22の両方に評定を乗せるしかありません。
3教科は国語・数学・英語のうち2教科を5にする必要があり、主要教科の定期テストの点がそのまま効いてきます。
英検準2級は、取得した年月日を問わない一方で、出願時に合格証明書の原本が必要です。
まだ持っていない場合は、評定と並行して早めに取得の計画を立てておきましょう。
主要教科の定期テストで点が伸びない場合は、学校の進度に合わせて教えてくれる個別指導や家庭教師を使う方法があります。
最後に
この記事では、國學院高校2027年度の生徒募集要項をもとに、基準の読み方、選考の流れ、國學院大學への進学、学費を解説しました。
- 推薦の基準は中3の3教科合計14以上、かつ5教科合計22以上。全教科に1・2がないことも条件
- 英検準2級以上が必須。加点や基準の緩和はない
- 中学3年間で欠席15日以内、かつ遅刻・早退の合計15回以内。中1から数えられる
- 選考は適性検査(国数英 各30分)と面接。事前の入試相談はなく、不合格でも一般入試の再受験で優遇措置がある
- 國學院大學へは学校長の推薦で無試験進学できる制度があり、2026年度入試の本校枠は合計130名分
國學院の推薦は、3教科・5教科の評定、英検、3年間の出欠という、中学校生活の積み重ねがそのまま条件になる入試です。
出願できるかどうかは要項の条件で決まり、事前相談もないため、自分で条件を一つずつ確かめることが出発点になります。
基準に届くか迷っている場合は、中3の評定の見込みを早めに担任の先生に確認し、英検の準備も含めて足りないものを今のうちに埋めておきましょう。基準は年度ごとに変わる場合があるため、出願前には必ず最新の募集要項で確認してください。




