
駒澤大学高校(世田谷区上用賀)の推薦は、3つの基準のうちどれか1つを満たせば出願できます。たとえば基準1は、中3の5教科の評定合計20以上、かつ9教科の合計34以上です。
英検準2級以上を持っていると基準が下がり、世田谷区など近隣の区市立中学校の生徒は9教科の合計に加点があります。
選考は小論文と面接で、学力試験はありません。
この記事では、2027年度の入試情報をもとに、基準の読み方、選考の流れ、駒澤大学への進学、学費までを順にまとめます。
(なお、北海道にある駒澤大学附属苫小牧高校は別の学校で、推薦の基準も異なります。)
この記事を読んでわかること
- 駒澤大学高校の推薦の3つの基準と、英検による特例・区市立中の加点
- 推薦入試の日程、小論文と面接の内容、奨学生へのチャレンジ制度
- 駒澤大学への推薦の仕組みと、学費(2025年度の参考額)
- 内容は2026年11月4日に同校の公式サイトで確認したものです。基準や学費は年度ごとに変わる場合があるため、出願前に必ず最新の募集要項で確認してください
駒澤大学高校の推薦基準(2027年度)

2027年度の推薦の基準は、基準1〜3と、英検による特例1・2に分かれています。
同校の公式サイトをもとに、次の表にまとめています。
2027年度・推薦
表は横にスクロールできます
| 基準 | 内申の基準 | 評定の条件 | その他の条件 |
|---|---|---|---|
| 基準1 | 5科20かつ9科34評定平均 5科4.00/9科3.78 | 国・数・英に1・2・3がなく、その他6教科に1・2がない | 本校第一志望。東京・神奈川・千葉・埼玉の国公立中在籍者が対象(それ以外は条件あり) |
| 基準2 | 5科21かつ9科34評定平均 5科4.20/9科3.78 | 9教科に1・2がない | 本校第一志望 |
| 基準3 | 5科20かつ9科36評定平均 5科4.00/9科4.00 | 9教科に1・2がない | 本校第一志望 |
| 特例1(英検準2級) | 3科12かつ5科19かつ9科34評定平均 3科4.00/5科3.80/9科3.78 | 9教科に1・2がない | 本校第一志望。英検準2級または準2級プラスに合格 |
| 特例1(英検準2級)その2 | 3科12かつ5科20かつ9科33評定平均 3科4.00/5科4.00/9科3.67 | 9教科に1・2がない | 本校第一志望。英検準2級または準2級プラスに合格 |
| 特例2(英検2級) | 3科12かつ5科19かつ9科33評定平均 3科4.00/5科3.80/9科3.67 | 9教科に1・2がない | 本校第一志望。英検2級以上に合格 |
- 推薦
- 加点・基準緩和:世田谷区立中は9科に+2、目黒区・渋谷区・杉並区・狛江市立中は9科に+1(基準1〜3・特例1・2と併用可)
- 選考:小論文(50分・800字以内)・面接(本人)
- 学力試験・適性検査:なし
- 試験日:2027年1月22日
- 募集人員:男女250名(推薦と東京・神奈川以外の併願優遇の合計)
授業料は年483,000円(2025年度)です。都内在住の場合、令和8年度は国の就学支援金と都の授業料軽減助成金を合わせて年501,000円まで授業料の助成があります(所得制限なし・申請が必要。上限は在学校の授業料まで)。翌年度以降は変わる場合があります。助成の対象は授業料のみで、入学金や施設費などは含まれません。
出典:駒澤大学高等学校 公式(2026年11月4日確認)。
この表は、当サイトが学校の公式要項をもとに調べた内容です。基準や学費は年度ごとに変わる場合があります。出願や進学を決める前に、必ず学校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
基準1〜3のどれか1つを満たせばよい
駒澤の推薦には3つの基準があり、どれか1つを満たせば出願できます。どの基準も、5教科と9教科の両方の合計を見ます。
- 基準1:5教科20以上、かつ9教科34以上。国語・数学・英語に1・2・3がなく、ほかの6教科に1・2がないこと
- 基準2:5教科21以上、かつ9教科34以上。9教科に1・2がないこと
- 基準3:5教科20以上、かつ9教科36以上。9教科に1・2がないこと
評定平均にすると、5教科20は4.00、5教科21は4.20、9教科34は約3.78、9教科36は4.00です。
基準1は合計が一番低いかわりに、国語・数学・英語に3があると使えません。
3教科に3がある場合は、5教科を21に上げる(基準2)か、9教科を36に上げる(基準3)ことになります。
評定は、中学校が発行する公立高校提出用の成績で見ます。
英検準2級以上なら基準が下がる(特例1・2)
英検に合格している場合は、次の特例で出願できます。どちらも国語・数学・英語の合計12以上と、9教科に1・2がないことが条件です。
- 特例1(英検準2級・準2級プラス):5教科19以上かつ9教科34以上、または5教科20以上かつ9教科33
- 特例2(英検2級以上):5教科19以上かつ9教科33以上
英検2級を持っていれば、基準1と比べて5教科・9教科とも1ずつ低い評定で出願できます。
世田谷区立中は9教科に2点、目黒・渋谷・杉並・狛江は1点の加点
在籍している中学校によって、9教科の合計に加点があります。
- 世田谷区立中学校:9教科の合計に2点
- 目黒区・渋谷区・杉並区・狛江市立中学校:9教科の合計に1点
加点は、基準1〜3と特例1・2のどれとも組み合わせられます。
たとえば世田谷区立中の生徒は、9教科の合計が32でも、加点で34として基準1を満たせます(5教科20以上などのほかの条件は必要です)。
第一志望で、国・公立中学校の生徒が対象
推薦は、駒澤を第一志望とする人が対象です。
また、対象は東京・神奈川・千葉・埼玉の国・公立中学校に在籍している生徒です(清明学園中学校と海外日本人中学校も対象)。それ以外の道府県の国・公立中学校の生徒は、一家転住または保証人・副保証人との同居の場合に認められます。
欠席の条件は公式サイトに記載なし
2026年11月4日時点で、同校の入試情報のページには、推薦の欠席日数の条件は載っていません。
出欠の扱いは、中学校の先生を通した入試相談で確認してください。
他の学校では、欠席の条件がはっきり決まっているところもあります。
たとえば國學院高校は「中学3年間で欠席15日以内、かつ遅刻・早退の合計15回以内」、明治学院高校は「3年間の欠席・遅刻・早退の合計30回以内」です。
選考は小論文と面接。学力試験はない

推薦の募集は、東京・神奈川以外の併願優遇と合わせて男女250名です。
推薦を受けるには、12月の入試相談が必要です。入試相談は中学校の先生が駒澤に対して行うもので、受験生本人が申し込むものではありません。
2027年度の推薦は、次の流れで進みます。
- 入試相談:2026年12月15日(火)〜18日(金)。中学校から郵送または持参
- 出願サイトへの入力:12月20日(日)から
- 検定料の支払い:2027年1月7日(木)〜16日(土)。受験料は25,000円
- 願書の印刷:1月14日(木)〜16日(土)
- 出願書類の郵送:1月15日(金)〜18日(月)必着
- 試験:1月22日(金)。小論文(50分・800字以内)と面接(本人のみ)
- 合格発表:1月23日(土)午前9時。インターネットのみ
- 入学手続:1月25日(月)まで
小論文は50分で800字。面接も重視される
小論文は50分・800字以内です。
同校が公開している昨年の例では、1月22日の出題は、自分の努力と周りの支えによって成長したと感じた経験を、自分の体験をもとに述べるものでした。
面接は5分〜10分程度で、同校は「面接も重要視します」としています。
内申が高い人は奨学生にチャレンジできる
推薦の希望者で、9教科の合計36以上かつ1・2を含まない人は、奨学生入試にチャレンジできます。その場合は、2月10日の一般入試の「国語・数学・英語+面接」だけを受けます。
また、推薦入試で奨学生を目指す枠もあります。3教科の合計14以上かつ9教科の合計42以上で、9教科に1・2・3がない人が対象で、保護者同伴の校長面接と適性検査があります。
この枠で奨学生に選ばれなかった場合も、推薦は合格扱いになります。
奨学生は入学時に13名以内で、原則として3年間、授業料に相当する額が支給されます(国や都の授業料の助成を受けた場合は、授業料以外の施設費・維持費・実験実習料について、授業料相当額を限度に支給)。
推薦の基準に届かない場合は、一般入試の第一志望優先制度がある
推薦の基準に届かない場合は、駒澤を第一志望とすることを条件に、一般入試で優先される制度があります。対象は原則として国・公立中学校の生徒で、入試相談の期間は12月15日(火)〜2月5日(金)です。
なお、推薦で不合格になった場合の扱いは、公式サイトには書かれていません。
駒澤大学へは成績と校内学力試験で推薦が決まる

駒澤大学へは、学校推薦型選抜(附属推薦)で進学します。
3年間の学業成績と、2回の「駒澤大学推薦校内学力試験」で成績基準をクリアすれば、志望学部への推薦の権利を得られます。進学コース・受験コースのどちらからも進学できます。
推薦の権利を確保したまま国公立大学を受験できる「推薦保留制度」もあります。また、一定の枠内で条件をクリアすれば、駒澤大学への推薦を保留したまま他の私立大学を受験できる制度もあります(2028年度まで実施予定)。
2025年の駒澤大学への推薦枠は合計459名で、推薦を受験したのは352名、進学者は337名でした(同校の進路実績)。
同校は、附属校として駒澤大学への進学を基本としながら、数ある大学から駒澤大学を選んで進学するよう指導しており、多くの生徒が他大学へも進学していると説明しています。
学費(2025年度の参考額)と授業料の助成

※この表は、当サイトが学校の公式要項をもとに調べた内容です。基準や学費は年度ごとに変わる場合があります。出願や進学を決める前に、必ず学校の公式サイトと最新の募集要項でご確認ください。
同校の入試情報のページには、2025年度の納入金が参考として載っています。2027年度入学の金額は、一部変わる場合があります。
| 区分 | 費用 | 金額 |
|---|---|---|
| 入学手続時 | 入学金 | 250,000円 |
| 入学手続時 | 施設費 | 50,000円 |
| 入学後(年額) | 授業料 | 483,000円 |
| 入学後(年額) | 維持費 | 128,400円 |
| 入学後(年額) | 実験実習料 | 16,700円 |
| 代理徴収金 | 校外学習費・旃檀会年会費・校友会入会金・校友会年会費・テスト・教材費等 | 373,120円 |
| 合計 | 初年度の納入額 | 1,301,220円 |
入学後の学費は、4月・9月・1月の3回に分けて納めます。代理徴収金は一部変わることがあり、入学後に任意の寄付金(1口20,000円)のお願いがあります(同校の入試情報)。
授業料の助成は、令和8年度の場合、国の就学支援金と都の授業料軽減助成金を合わせて年50万1,000円までで、所得制限はありません。上限は在学校の授業料までです。対象は都内在住の生徒・保護者で、国と都、それぞれに申請が必要です(東京都の報道発表)。令和9年度以降は変わる場合があります。
同じくらいの内申で推薦が出せる都内の学校

評定平均で駒澤(基準1:5教科4.00・9教科約3.78)との差が0.2以内の都内の学校は、次のとおりです。
表は横にスクロールできます
駒澤大学高校の推薦基準と、評定平均の差が0.2以内の東京都の学校です。
専修大学附属高校は5教科19以上かつ9教科34以上で、駒澤の基準1より5教科が1低い基準です。そのかわり、9教科すべてが3以上であることが条件です。
駒澤の基準1は国語・数学・英語に3があると使えないため、3教科に3がある場合は、両校の条件の違いをよく見比べてください。
資格による緩和は、専修附属は英検・漢検・数検の準2級以上の数で9教科の基準が下がり、駒澤は英検だけで5教科・9教科の基準が下がります。
なお、どちらも試験日は1月22日(金)で、第一志望が条件です。
明治学院高校は9教科36以上の1本で、駒澤の基準3(5教科20以上かつ9教科36以上)に近い数字です。明治学院には5教科の基準や資格による緩和はなく、試験日は1月26日(火)です。
内申が基準にあと少し届かないとき

駒澤の推薦は基準が3つあるので、まず自分の評定がどの基準に一番近いかを確かめましょう。
国語・数学・英語に3がある場合は基準1が使えないため、5教科を21にするか、9教科を36にするかを考えます。
英検準2級を取れば、5教科19・9教科34(または5教科20・9教科33)まで下がります。世田谷区・目黒区・渋谷区・杉並区・狛江市の区市立中学校の生徒は、9教科の加点も合わせて計算してください。
主要教科の定期テストで点が伸びない場合は、学校の進度に合わせて教えてくれる個別指導や家庭教師を使う方法があります。
最後に
この記事では、駒澤大学高校の2027年度の入試情報をもとに、基準の読み方、選考の流れ、駒澤大学への進学、学費を解説しました。
- 推薦の基準は3つ。基準1は5教科20以上かつ9教科34以上で、国数英に1・2・3がないこと
- 英検準2級で5教科19・9教科34など、英検2級で5教科19・9教科33まで基準が下がる
- 世田谷区立中は9教科に2点、目黒区・渋谷区・杉並区・狛江市立中は1点の加点
- 選考は小論文(50分・800字)と面接で、学力試験はない。対象は第一志望の国・公立中学校の生徒
- 駒澤大学へは3年間の成績と校内学力試験で推薦が決まる。2025年の推薦枠は459名
駒澤の推薦は、基準が3つあり、英検や在籍する中学校による調整もあるため、自分に合う道を選びやすい入試です。
そのぶん条件の組み合わせが多いので、どの基準で出願するかを一つずつ確かめることが大切です。
基準に届くか迷っている場合は、中3の評定の見込みと英検の取得状況を、早めに担任の先生と確認しておきましょう。基準は年度ごとに変わる場合があるため、出願前には必ず最新の募集要項で確認してください。




