集団塾じゃなくて個別指導塾にお願いしようと思ってるんだけど個別指導塾って学習効果あるのかな?集団塾とどう違うの?
そうですね。
学力を上げるためには、思考停止で集団塾にすれば良いわけではなく『お子さんの性格に合った学習形式』をとった方が効果が高いです。
集団塾のようにライバルと競い合う環境が合う子もいれば、個別指導塾や家庭教師のようにマイペースにコツコツと積み上げ学習するほうが合う子もいます。
なるほど。塾の形態によってメリット・デメリットがあるってことだね
そういうことですね。
A君には集団塾が合っているとしても、我が子に合うとは限らないという事ですね。
この記事では、個別指導塾のメリット・デメリットを詳しく解説します。
「集団塾にしようか?個別指導塾にしようか?」お子さんの塾選びを考えているあなたの参考になると思います。
この記事を読んでわかること
- 個別指導塾のメリット・デメリットを徹底解説します。
個別指導塾のメリット・デメリット
個別指導塾のメリット・デメリットを解説していきます。
個別指導塾だけ解説するよりも、集団塾・家庭教師と比較しながら解説したほうが分かりやすいので表にしました。
塾形態 | メリット | デメリット |
---|---|---|
個別指導塾 | ・生徒1人1人に合わせたカリキュラムを組んでくれるので、基礎力がついていない子・集団塾の授業についていけない子には最適。 ・集団塾と違いマイペースに学習できる。周りに流されてしまったり、大人数だと集中できない子には最適。 ・少人数なので待たずに質問できる。集団塾で分からなかったところを詳しく質問できるので併用も有。 ・受講時間・日時もある程度、利用者側で設定できるので、ほかの習い事が忙しい子でも受講しやすい | ・料金が割高。 ・生徒が少ないので、自分の学力がどの程度なのか把握しづらい ・塾によっては、受験情報などが少ない場合が有 ・競争が少ないので、勉強へのモチベーションを保ちづらいかもしれません。 |
集団塾 | ・基本的にプロ講師の授業なので、レベルの高い学習指導を受けることができる ・塾によるが、基本的には1回あたりの料金は割安 ・生徒が多いので、自分の学力がどの程度なのか把握しやすい ・ライバルが多いので、モチベーション高く学習することができる | ・塾・講師主体で授業が進んでいくので授業についていけなくなってしまうことがある ・受講時間・日時が決められているので予定が塾主体となる。他の習い事などがあると調整する必要あり。 ・大人数で授業を行うため気が散りやすい。また、他の子の発言などでペースを乱されることがある |
家庭教師 | ・生徒1人1人に合わせたカリキュラムを組んでくれるので、基礎力がついていない子・集団塾の授業についていけない子には最適。 ・集団塾と違いマイペースに学習できる。周りに流されてしまったり、大人数だと集中できない子には最適。 ・マンツーマンなので待たずに質問もできる。集団塾で分からなかったところを詳しく質問できるので併用も有。 ・受講時間・日時は利用者側で設定できるので、ほかの習い事が忙しい子でも受講しやすい ・通塾時間を省ける。(送迎の手間が省ける)自宅に来てくれるので子供の体力面への負担が少ない ・個別指導塾より安いので『集団塾と併用』しやすい | ・料金が集団塾より割高。 ・マンツーマンなので、自分の学力がどの程度なのか把握しづらい ・受験情報などが少ない ・競争が少ないので、勉強へのモチベーションを保ちづらいかもしれません。 ・自宅に人を招くので気を遣う(お茶出し。掃除など) ・交通費などプラスアルファの経費 |
以上が集団塾・個別指導塾・家庭教師の各メリット・デメリットになります。
では、次に個別指導塾のメリット・デメリットを1つずつ解説していきます。
個別指導塾のメリット
まずはメリットから解説していきます。
生徒1人1人に合わせたカリキュラムを組んでくれるので、基礎力がついていない子・集団塾の授業についていけない子には最適。
個別指導塾の最大のメリットは「生徒1人1人に合わせたカリキュラム」で指導してくれるところです。
集団塾の場合、どんなに面倒見のよい塾だとしても、数多くいる生徒の1人ということになります。
担当講師が我が子のために割ける時間は限られています。
生徒側が積極的に授業に参加し、積極的に質問にいかないと学習効果は低いです。
積極的な子には合っていますが、おとなしくどちらかというと受け身な子には合わない環境ですよね。
それに対して、個別指導塾は
- 2~3人の生徒に1人の講師
- 塾によってはマンツーマン
という環境です。
講師は1人1人のために授業をしてくれますし、1講師あたりが受け持つ生徒数も少ないのですぐに質問できます。
これが個別指導塾を利用する最大のメリットと言えるでしょう。
集団塾と違いマイペースに学習できる。周りに流されてしまったり大人数だと集中できない子には最適。
次に学習環境です。
集団塾の場合、良くも悪くも多くのライバルたちと机を並べて授業を受けることになります。
お子さんの性格によっては、周りがうるさく集中できなかったり、ライバルたちに流され騒いでしまったり、分かったフリをしてしまったりと周りの影響を受けます。
個別指導塾の場合、人数が少ないのでマイペースに学習を進めることができます。
ライバルがいるとしても人数が少ないですし、周りに影響を受けるということはあまりないでしょう。
周りの影響を受けず、マイペースに学習を進められることは個別指導塾の大きなメリットですね。
少人数なので待たずに質問できる。集団塾で分からなかったところを詳しく質問できるので併用も有。
これも『学習環境』についてのメリットです。
受験が近づくにつれライバルたちも本気になってくるので、授業後の講師への質問もかなり多くなってきます。
積極的な子の場合、我先にと列に並び先生に質問することができますが、おとなしく受け身な子の場合は、なかなかそうはいきません。
個別指導塾の場合は、講師1人あたりの担当生徒数も2~3人程度と少なく、おとなしい子でも質問ができる環境です。
また、集団塾の場合、人数が多いので質問するために並ばなくてはなりませんが、個別指導塾の場合は人数が少ないので待たずに質問できるというメリットがあります。
受験には制限時間があります。できる限り効率的に進めていきたいですよね。
気後れせず、待ち時間もなく質問できる環境はお子さんにとって大きな武器になるでしょう。
受講時間・日時もある程度、利用者側で設定できるので、ほかの習い事が忙しい子でも受講しやすい
個別指導塾の料金は『1回=いくら』で設定されていることが多いです。
1回あたりの料金は集団塾に比べて高いですが、回数を調整することができるので料金を利用者側でコントロールすることができます。
- 回数を増やせば集団塾より高くなるが、回数を調整することによって月額を利用者側が調整できる
ところが個別指導塾のメリットです。
受験のラストスパートで『集団塾と併用』する方が多いのも納得いきますね。
個別指導塾のデメリット
次にデメリットを解説していきます。
料金が割高
個別指導塾は集団塾に対して授業料が割高です。
多くの生徒がまとめて受講する集団塾と、講師1人あたりの担当人数が少ない個別指導塾では単純に考えて後者のほうが料金が高くなるのは理解いただけると思います。
もちろん、料金は安いに越したことはないですが、学習効果がなければ安いも高いもないですよね。
塾選びに大切なのは、お子さんの性格に合うか否かです。
少し料金が高くても、お子さんの性格に合った形式の塾を選ぶようにしましょう。
また、授業料は割高ですが、集団塾と違い『1コマ=いくら』で設定されているので受講回数を調整すればある程度、利用者側で月の料金をコントロールできます。
生徒が少ないので、自分の学力がどの程度なのか把握しづらい
集団塾の場合、生徒数が多いので良い意味でも悪い意味でも塾内に「競争」があり、常にライバルとしのぎを削る戦いになります。
精神的には厳しいですが、自分の学力を把握する意味ではとても参考になります。
一方、個別指導塾には競争がありません。
比較する材料がないので、自分の位置を把握しづらいというデメリットがあります。
受験において、自分の位置を正しく把握することは非常に大切なことです。
個別指導塾だけを利用する場合、外部模試を積極的に受験し自分の位置を把握するようにしてください。
塾によっては、受験情報などが少ない場合がある
最近の大手個別指導塾はしっかり受験情報を集めているところが多いですが、小さな塾の場合、最新の受験情報が少ないことがあります。
もし受験情報の少ない塾の場合は、自分で情報収集することになるので、塾選びの際に志望校を相談するなどして、しっかり確認するようにしましょう。
競争が少ないので、勉強へのモチベーションを保ちづらいかもしれません。
これも個別指導塾ならではのデメリットですが、良くも悪くも競争が少ないため勉強へのプレッシャーも少なくなりモチベーションも下がりやすいです。
マイペースにコツコツ積み上げていける性格の子であればなんの問題もありませんが、キープするのが難しい子もいるでしょう。
お子さんの様子をみて、学習への意欲が低下していないか注意深く観察するようにしましょう。
個別指導塾と集団塾の併用
前項では、個別指導塾のメリット・デメリットを詳しく解説してみました。
わかりやすいね。つまり、個別指導塾はちょっと割高ではあるけど、大人数で学習するのは苦手でマイペースにコツコツやりたいに子には最適ってことだね。ただし、受験情報やモチベーションを保つ意味では弱い部分があるので注意が必要。
まさしく、その通りですね。
何度も言いますが、塾選びは「お子さんの性格に合わせて選択」するのが定石です。
「周りが集団塾に行ってるから」という理由で思考停止で集団塾を選ぶのはやめましょう。
また、予算的に高くなりますが、質問がしやすいので『個別指導塾と集団塾を併用されるご家庭」も結構いらっしゃいます。
え~!?そうなの?
そうなんですよね。
難関校を目指している子や、目の前に受験を控えている場合、ママ友さんは、周りには言わないですが実際は併用している事が多いです。
なるほど。「あのお宅、集団塾と個別塾両方行ってるみたいよ」って言われるのイヤだもんね
そういうことです
こっそり使ってることは多いですね。
そして『個別指導塾と集団塾を併用』というのは塾のビジネスモデルなんですよね。
んっ?どういうこと?
大手塾は、集団塾・個別塾の両方を経営していることが多いです。
例えば、サピックスであれば、
- 集団塾=サピックス
- 個別指導塾=PRIVATO
早稲田アカデミーであれば、
- 集団塾=早稲田アカデミー
- 個別指導塾=早稲田アカデミー個別進学塾
日能研であれば、
- 集団塾=日能研
- 個別指導塾=日能研ユリウス
のような感じです。
参考記事:中学受験に人気の個別指導塾【この中から選べば大丈夫!】
- 集団塾で通常通り授業を受講する
- その中で分からない事や詳しく教えてもらいたいことがあれば先生に質問
- 集団塾なので多くの生徒たちが質問に来るため順番待ちをしたり、質問の時間が短かったりと非効率
- しっかり時間をとり、詳しく指導してもらいたい場合は、個別指導塾を利用する
こういう感じです。
とうさん
なるほど。そういうことなのね!
いやいや。
『絶対にそう』とは言えないんですけどね。
でも、まぁ、そういうビジネスモデルなんじゃないかと個人的には思っています。はい。
ということで、予算上可能であれば、ガッチリ指導してもらいたい場合『集団塾+個別指導塾』を併用するってのいうのはありです。
最後に
今回は、個別指導塾のメリット・デメリットを解説しました。
まとめると、
- 料金は集団塾より割高
- 大人数で学習するのが苦手でマイペースにコツコツやりたいに子には最適
- 質問もしやすいので効率的に勉強しやすい
- 自分の学力の位置が把握しにくいので外部模試などで積極的に受ける必要あり
- 受験情報が少ない塾もあるので、その場合自分で情報収集する必要あり
- 学習のモチベーションを保つという意味では集団塾より弱い
こんな感じです。
何度も申し上げている通り、お子さんによって『合う』『合わない』はあるので『集団塾より絶対におすすめ』とは言えません。
とりあえず体験授業を受けたり学習相談し、判断してみてください。
それが一番早いです。
受験をする場合、今は利用しなくとも、ラストスパート時に集団塾と個別指導塾を併用する可能性が十分あります。
1度、体験して損はないと思いますよ。