先日、以下の記事を拝読しまして「なるほどなぁ・・・」と考えさせられました。
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大学共通テストカンニングと東大入試 - 日比谷高校を志す君に贈る父の言葉
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古い話ですが、大学入試問題ネット投稿事件を覚えてらっしゃいますでしょうか?
2011年2月26日に実施された京都大学入試においてテスト中に入試問題がYahoo!知恵袋に投稿されたという事件です。
この質問に対して、第三者が返答したわけです。Yahoo!知恵袋上で。
そこまで書けばお分かりの通り、質問者であるその受験生は、それをテストの解答欄に書き写したわけですね。はい。
これは、なかなか度胸のあるカンニング行為ですよね。
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不正は不正だけど、なんかスゴイ
これだけ聞くと、たしかにとんでもない不正行為ですよね。
受験生の風上にも置けません。
でも、なんかスゴくないか?
そうなんです。
上で紹介させていただいたサイトから引用させていただきます。
(申し訳ありません。もし、問題ありましたらご一報ください。)
京大カンニング事件については五月祭のフォーラムで初めて知りましたが、その事件の概要を聞きながら、むしろ当事者の対応能力に感心しました。
大学入試の本番中に、携帯で問題長文を正確に打って発信する精神力や技術力の高さもさることながら、実際の投稿画面を見ると、
「よろしくお願いいたします。」
という敬語表現から、絵文字で
(__)(お願いします)や
(^-^)/(ありがとう)
といった細やかな感情表現まで違和感なく対応しています。
普通でも緊張するはずの入試本番において、しかも試験官に指摘されれば明らかに不正だとみなされる状況の中においての対応です。本当に入試会場からそれらの情報を発信したのであれば、そのデジタル・リテラシーの高さや大胆さと言ったらどれ程のものでしょう。
(引用元:http://mommapapa.hatenablog.com/entry/190522_ROJE-forum)
この記事を読んで、「たしかにその通りだわ......」と考えさせられました。
石原新太郎元東京都知事の言葉を借りれば、
持っているツールを使って、日本で初めて入学試験で携帯使ってカンニングやったというのは見上げたもんなんじゃないのかね。ある意味では、ここ(頭)がいいんだよ。学校の方がばかなんだよ。
(引用元:http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/ARC/20121031/KAIKEN/TEXT/2011/110304.htm)
ということです。
適応能力、応用力。ある意味、能力があると言わざるを得ないです。悪い言い方をすればずる賢いというか。
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この事件を踏まえて考える今後の入学試験
不正、不正と騒ぐのはイイ。
不正ですから、それはそれでしっかりと対応してもらうとして、それだけじゃダメってことです。
「携帯電話持ち込み禁止」
「腕時計持ち込み禁止」
じゃ、どうしようもないという事ですね。
この事件以降、8年の時間を経てスマートフォンもデジタルウェアラブルデバイスも日々進化を遂げています。
なのに
「持ち込み禁止」
という通り一遍な対応はどうかと思います。
リンクしたサイトの著者の方もおっしゃっていますが、僕も大学入試は何も持ち込んでもオッケーというスタンスであって欲しいと思います。
そのくらいレベルの高いものであってほしい。
今後の大学入試は、持ち込んだスマホ、デジタルウェアラブルデバイス、辞書、教科書を活用し、その使いこなす能力も含め、答えを導き出すようなものになっていくのではないかなっと思うし、そうなってほしいと期待しています。
最後に
ご紹介させていただいた記事の最後は「AI時代の学び」について書かれています。
「まさしくその通りだな」と感銘を受けた次第です。
いかにAI(コンピューター)と共存をしていくか。
というのが、生活においても、ビジネスにおいても今後の人類のテーマであるならば、それを踏まえた教育がなされるべきで、それを伴わない教育や試験などはナンセンスなのではないかな?と思います。
やはり最高学府の試験が「持ち込み不可」はいかがなもんかと思いますね。