✓『中学受験に失敗してしまったらどうしよう・・・第一志望に不合格だったらどうしよう・・・』
その気持ちわかりますよ。
受験本番直前期になると、不安になってきますよね。
受験生にとっては最後の1年間が正念場です。
特に残り数か月をどう過ごすかによって運命が180度変わってしまう事になります。
親としては、しっかりとケアしていきたい所ですね。
とか、言ってるけど自分トコの子は第一志望不合格組じゃなかったっけ?
グサッ!
言いにくい事をサラッと言ってきますね。このとうさんは。
とはいえ、コレは変えようのない事実。
我が家の長男はかれこれ数年前、第一志望であった公立中高一貫校を見事に不合格となり、併願校であった私立中学に泣きながら入学した受験失敗組です。
失敗組のアドバイスなんて、アテにならないよ・・・
コラコラ。ちょっと待ちなさい。なんかハラたつな・・・
失敗組の体験談からも分かる事があるはずです。
むしろ『失敗組の体験談の方が役に立つ』かもしれませんよ!
『あの時なにが悪かったのかな・・・』
ってやつです。
振り返りっていうんですかね。
ということで、この記事では、中学受験失敗組の我が家に『なにが足らなかったのか』思い出したくもないですが、参考までに少し振り返ってみたいと思います。
中学受験だけではなく、高校受験、大学受験にも同じことが言えると思うので、反面教師として参考になさってください。
この記事を読んでわかること
- 中学受験失敗組の我が家に『なにが足りなかったのか』振り返ります。受験を控えているあなたの参考になると思います。
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受験生、小学6年の夏休みの過ごし方
ちなみに我が子の場合、本気の受検モードに入ったのは6年の夏期講習からです。
https://www.jukenpass.jp/archives/124
もちろん夏休みはお盆を除いてほぼ授業、もしくは自習をしていましたし、夏休みが明けてからもそのペースを保っていました。
最後の半年はほぼ毎日塾に行っていました。
別記事から引用しましたが、上記のとおり我が家の長男の場合、夏休みからかなり本気の受検モードに入りました。
『カチッ!』っとスイッチが入る音が聞こえるようなモード変更っぷりでした。
どのご家庭もそうだと思うのですが、
- お子さんの集中力が増した
- 雰囲気が変わった
というのは、日頃関わっている家族であれば一目瞭然分かると思います。
でも、不合格だったわけでしょ?スイッチ入るのが遅かったんじゃないの?
イヤな事を言う「とうさん」ですね・・・
たしかに遅かったかもしれません。
しかし、それまでもキチンと塾の課題はこなしていましたし「やるべきことはやっていました」
「やるべきことをやっていた」ってどうして分かるの?
ギクッ!えっ!!
ほらっ、塾のテスト結果も悪くなかったし、塾の先生からも
「良いペースですよ。このままいければ大丈夫」
と言われてたし・・・
それって塾の言ってる事、鵜呑みにしてただけじゃないかな?
本当に成績を客観的に見てた?
例えば外部模試とか受けてたの?
うっ・・・・・・たしかに・・・ぐうの音も出ない。
たしかに我が家は、
ポイント
- 塾の言っていることを、鵜呑みにしていたかもしれません。
- 成績も塾内の模試と、塾で指定された模試しか受けていませんでした。
- なんと外部模試も受けていませんでした。
次項、さらに振り返っていきます。
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偏差値を疑え!外部模試で自分の位置を知ろう
今、思うと『なぜ外部模試を受けなかったのか?』不思議でなりません。
などなど、外部模試は数多くあります。
公立中高一貫校の適性検査型模試は、6つ挙げたうちの上3つです。
下の3つは私立中学対応の模試なのでまだしも、上の3つは受けるべきです。
今ならそう思うのですが、当時はそんな事を全く考えませんでした。
『塾に任せておけば大丈夫』
という過信があったからです。
当時、通っていた栄光ゼミナール内の模試はもちろん全て受けていました。(当時、公立中高一貫校コースのある大手塾は栄光ゼミナールだけでした)
そして成績も上がってきていて(塾内模試の偏差値ですね)
「このままいけば合格できる!」
という感じでした。
先生からも
「イイ感じです!」
と、言われてましたしね。
しかし、問題はコレです。コレっ!
『このままいけば合格できる』という裏付けのない思い込み
成績が上がってきているからって勝手に合格できるって思っちゃったんだね。塾の中だけの話なのに。
そうなんですよ。お恥ずかしい話。
どんなに成績があがってきて目標偏差値に近づいていたとしても塾のテストはあくまで塾内の話。
どんなに栄光ゼミナールの全教室が対象といっても分母が栄光ゼミナールです。
その他の大手塾の子達が頭数に入っていません。
ちなみに2023年の東京の公立中高一貫校受検は定員1,736名に対して、受検数7,210名。
倍率は4.15倍。
私立と違って、実際の倍率で4.15倍ということです。
当時はこのエグい倍率の恐ろしさを知りませんでした。
「大手塾の校内でソコソコの位置にいれば合格できるだろう」
と高をくくっていたんですね。僕は。
甘いっ!!
この詰めの甘さが敗因の一つになっていた事は事実だと思います。
受験当日、受験会場までの道は、お祭りか何かのような、ものすごい人数です。
「この中で160人以内に入らなきゃ合格できないのか…..」
長男に付き添いながら、僕は正直落ち込みました。
こりゃ、ちょっと甘く考えすぎていたなと。
この1チャンスのために3年も4年も勉強していたのかと。
リスクが大きすぎるだろ。
と、この時になって初めて気づきました。
引用元:https://www.jukenpass.jp/archives/249
ホントにバカでした。
長男が受検した桜修館は、東横線都立大学駅から徒歩で10~15分くらいの場所にあるのですが、受験当日は駅前から校門まで、受検生と保護者で長蛇の列でした。
その列は、途切れることなく駅から校門まで続いているのです。
まさしく、お祭りのようでした。
『この中の160人に入らなくちゃならないのか・・・』
僕は、この光景を見て初めて『自分の認識の甘さ』を痛感しました。
今からでも遅くありません。
外部模試を受けてお子さんの位置を『正しく』把握しておいてください。
それがショックな結果になったとしてもです。
ショックな結果になったとしても、ある程度対策を打つことができます。
できるだけ早めに多くの情報、状況を掴んでおかないと、数か月後に本当に後悔することになります。
今となっちゃ時効でしょうから申し上げておきますが、
その年、我が子の通っていた教室から公立中高一貫校に合格した子は桜修館に1名。富士に1名。計2名でした。
公立中高一貫校コースを受講していた人数が20名くらいだったと思います。
たったの2名ですよ。
正直、当時は「どういうこと?」っと思いましたけどね。
ほぼ全員が不合格でした。
それが都立中高一貫校受検の現実です。
そのくらいの感じと思って間違いないです。
だから僕は「次に子供に受験させるなら公立中高一貫校は受けないだろう」と言っているんですね。はい。
ちょっと感情が抑えきれず、こぼれてしまいましたので忘れてください。
気を取り直して、次です。
塾を疑え!先生にも言えない事があります
次に気を付けなければいけないのが、
塾の先生の「イイ感じです」のささやきです。
これは絶対鵜呑みにしてはいけません!
ぶっちゃけ、塾の先生も商売だからね。
残り1年きってる状況で「こんなんじゃ全然ダメです。間に合いません」なんて口が裂けても言えないもんな。
そうなんです。
それが真実だと思います。
立場上、このタイミングで『全然無理』なんて言えるわけがありません。
例えば、コレが小5とか小6の初旬で本当の意味で親身になってくれる先生であれば
『このままでは公立中高一貫校1チャンス受検での合格は難しいです。私立進学も念頭においてください』
と受験の方向転換を奨められたかもしれません。
その上、
『地元中学に進学して引き続き塾にいくコスト』と『私立中学の学費』を天秤にかけた場合、教育費としてはそんなに変わりませんよ』
と今の僕ならアドバイスすることができます。
✓参考記事:公立中高一貫校を落ち、地元中学ではなく、私立中学へ進学した2つの理由
しかし、残り1年をきっている、残り半年の状況じゃ絶対に「全然無理」なんて言えないんですね。
50%の確率だったとしても「もう少しですね~頑張りましょう」と言うはずなんです。
僕は根が素直なもんだから、それを真に受けていました。
「実際に模試の成績も上がってきてるし、先生を信じよう!」
その時は、こうも思ってしまうんですよ。
「こんなに毎日頑張ってる我が子が合格しないわけがない」
と。合格する事を信じて疑わないんです。
はい。アウトです。
現実は、そんな甘くない。
塾としてはこの期に及んで、このままでは無理とは言えない状況。
塾内の模試だって日々教えていることに基づいて自分達で問題を作ってますからね。
塾の教えを守ってやっていれば、塾のテストは上がっていくに決まってるんですよ。
上がって当たり前なんです。
その中で成績が上がってきていても、
「井の中の蛙、大海を知らず」
です。
塾を疑う。先生を疑う。
イイ意味で塾を疑ってください。
お子さんの成績を客観的に見れるように外部模試を受けることを強く強くお勧めします。
子供を過信するな!お子さんは本当に学習内容を理解してますか?
皆、親は我が子がカワイイです。
前述した通り
「こんなに毎日頑張ってる我が子が合格しないわけがない」
と思ってしまいます。
でも、こう思ってしまった時点でアウトです。
お子さんを疑ってください。
お子さんは「学習したその内容を本当に理解していますか?」
- 『公式』としてはキッチリ覚えているが『応用』が利かない。
算数でこのパターンは非常に多いと思います。
公式としては覚えているんです。
だから、問題も覚えている公式にきっちりハマれば答えられるんですが、少しでも応用しなくてはならない場合、パニックを起こして処理できなくなるパターンです。
分かりやすく簡単にいうと、
1+2=□ A.□=3
は答えられるんですが、
1+□=3 A.□=2
が答えられないような感じです。
上の方は答えられるんですね。
公式として覚えているから。
ところが、下の方になると分からなくなる。
分かりやすく書きましたが、言いたい事はご理解いただけると思います。
公式で覚えてるけど、理屈を覚えてないんで応用が利かないんですね。
でも、「しっかり理解できてるかどうか」なんて親の僕たちには分からないよ。
それはそうだと思います。
検証しようがないですね。
ずっと付きっきりで問題を解く一部始終を見ている訳にもいきませんし。
そういう事があるので、過去問を解くんですね。
塾によってスタートの時期は異なりますが、遅かれ早かれ必ず過去問をメチャメチャ解きまくらなければならない時期が訪れます。
過去問を解く意味は、
- 試験慣れをする。(解くスピードなどを体に叩き込む)
- 志望校の問題傾向を覚える。
ということと、
- 多くの問題に解くことによって、様々な方向から来る問題に触れる。
- アウトプットすることによって、知識を定着させる。
事を目的としています。
ですから、直前期はとにかく過去問を解くことになります。
じゃ、心配する事ないじゃん。
それをやって解けていれば「理解している」ってことになるよね。
それが、そんな事もないんです。
過去問にも弱点があるんですね。
「過去問慣れしてしまう」
ってことです。
過去問慣れしてしまうと
「はいはい。これどっかで解いたことあるわ」
って具合に解いてしまったりとか、
最悪の場合、「その答えを覚えてしまっている」ってことがあり得ます。
コレ本当にあるんです。
もちろん様々な学校の問題を解いていくので初見の問題が多いです。
しかし、第一志望校の問題なんてのは擦り切れるほど何遍も過去問を解くので覚えてしまっていることがあるんです。
我が家の長男の場合、公立中高一貫校受検だったのでなおさらでした。
適性検査方式ですので私立の過去問をやっても意味がありません。
とはいえ私立のように学校も多くないので、解き進めていくと東京の公立中高一貫校の過去問なんてほとんど解き終わってしまうんですね。
そうすると何周もやることになる。
最初のうちにやった問題なんて覚えてないだろうと思いきや、解き方まで覚えているもんなんですよね。これが。
しっかり理解した上で、覚えてくれていればイイのですが、「その問題の解き方は覚えたけど問題が少し違うだけで解けなくなったりする」んですね。
ウチの長男は応用が利かない単細胞なタイプなので、受験失敗の一番の敗因はコレだったんじゃないかと僕は思っています。
- 塾の成績は良い。
- 過去問もそこそこ解ける。
- なのに、本番は全然解けなかった(本人が言っておりますので、そうだったのでしょう)
タチが悪いです。
これなら塾の成績も悪いし、過去問も全然解けないほうが、まだいいです。
だから、この状況をしっかり把握するために外部模試は受けた方がイイと思います。
様々な問題に触れるためです。
失敗に終わった今だからこそ考えられることです。
最後に
この記事では、中学受験失敗組の我が家に『なにが足らなかったのか』参考までに少し振り返ってみました。
いかがだったでしょうか?
不合格から学んだ事は数多くありますが、当時を振り返ると失敗の原因は
- 「塾に頼り過ぎた。信じ過ぎた」
- 「子供の実力を過大評価し過ぎた」
この2点だと思います。
受験生であるお子さんは「塾を信じ」「自分(お子さん自身)を信じる事」が大事だと思いますが、親はそれではダメです。
疑ってください。塾も。お子さんも。
言い方は強いですが、あえて言っています。
もちろん『塾を信じる事』『お子さんを信じること』は大切ですが、心のどこかに少しでも『疑う心』『客観視する心』を持ってください。
そして、念には念を入れて確認することが大事です。
過剰すぎるくらいで良いと思います。
それが2月に笑うか泣くかを左右するでしょう。
そのためには外部模試を受けるのは非常に良い解決策となります。
客観視するって意味で。
再度、外部模試のご紹介をしておきます。
各模試の内容を確認しておいてはいかがでしょうか?
あとは、塾に関してですが、客観視する意味で直前期1年~半年は、集団塾+アルファで『個別指導』を受けたほうが効率が良いです。
これは本当に。経験者は分かると思うんですが。
集団塾で質問待ちしてる時間がもったいないんですよね。ホント。
ただ、まともに集団塾+個別指導塾を利用してしまうとメチャメチャ費用が掛かってしまいます。
そこで、かつての先輩方が利用してきたのが『家庭教師』ということになんですね。
なるほど。
だから、みんな直前期になると家庭教師を利用してたのか
実は、そうなんですよ。
もちろん普段から家庭教師サービスを利用している方も多いんですが、直前期になるとその需要は高まります。
そして、最近は、
- 『世の中の状況』的に自宅に他人を呼びたくない
- できる限りコストを抑えたい
という理由で『オンラインの家庭教師サービス』を利用される方が多いわけです。
オンラインであれば、他人を自宅にあげることもないですし、オンラインで経費が安いため分、料金も安く済みます。
費用も週1~2回利用して、月額10,000~20,000円くらいで済むところもありますし、分からないところを個別でじっくり教えてもらえます。
残り数か月ですし、月々10,000~20,000円で理解できないところをしっかり教えてもらえることを考えた場合、かなりコスパが良いです。
ウチも毎週利用していますが、リアルな個別指導塾とほとんど変わらず受講できます。
オンライン家庭教師に関しては、以下の記事で詳しくまとめていますので、ちょっと気になる方はチェックしてみてください。
✓参考記事:オンライン家庭教師おすすめ15社を比較。調べて分かった驚きの料金、メリット、デメリット
『ちょっと読むのが面倒』という方は、価格・サービス面で安定していてオススメできるオンライン家庭教師を3社紹介しておきます。
3社とも今なら無料で体験授業を受けられますので、申し込みができるうちにご利用ください。
(Wamは無料で資料請求ができます。『いきなり授業は・・・』という場合、まず資料請求だけしてみてくださいね)
なんだかんだ言っても、受験生は小学生です。
中学受験は親の受験と言っても過言ではありません。
不合格は親の責任です。
親の管理不足が原因と言えるでしょう。
2月に笑えるよう心を鬼にして、しっかりケアしていきましょう!