なかなか成績が伸びないから『塾を掛け持ちしている』ってご家庭の話を聞いたんだけど、実際掛け持ちしているご家庭って多いの?効果あるのかな?
以前、当サイトでも中学受験をされたご家庭の保護者120名を対象に『塾の掛け持ち』についてアンケートを取ったことがあります。
という質問に対して「はい」と答えた方は全体の4.2%でした。
4.2%ということは120名中5名程度です。
参考記事:【中学受験アンケート結果】2022年中学受験された方への調査結果を発表
思ったより少ないね
そうですね。
アンケートの母数が120名と少ないので回答数がもっと多ければ変わってくるかもしれませんが、思ったより多くない印象ですね。
中学受験を伴走した経験者としても2か所の塾の管理をするのはかなり大変なはずです。
とはいえ、塾の掛け持ちをされているご家庭がいらっしゃるのも事実です。
今回この記事では塾の掛け持ちをした際のメリット・デメリットと、もし掛け持ちするなら「どのような使い方をすると効果的か」を詳しく解説していきます。
この記事を読んでわかること
- 塾の掛け持ちのメリット・デメリット
- 掛け持ちするならどのような使い方をするのが効果的か
もくじ
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塾の掛け持ちってどうなの?メリット・デメリットを徹底解説
では、さっそく塾の掛け持ちのメリット・デメリットを挙げていきます。
「お子さんの成績が伸びずに悩んでいる」というあなたには参考になるかもしれません。
塾掛け持ちのメリット
まずは、メリットからです。
メリットは4つです。
詳しく解説していきます。
1.苦手教科の対策
1つめは、最大の目的である『苦手教科の対策』です。
成績が伸びない最大の原因は、
- お子さんに苦手教科があり、その教科が得点できていないからです。
100点という上限があるテストにおいては、得意教科を強化するより、苦手教科を対策し底上げしたほうが成績が伸びやすいです。
片方の塾で『どうも伸びない』教科をもう1つの塾でカバーできるところが掛け持ちのメリットの1つですね。
2.志望校の対策
私立受験の場合、受験する学校によって『問題の傾向』があります。
- A校は基礎問題がほとんどで最終問題だけ難解な応用問題が出題される
- B校は毎年『比や割合』問題が多く出題される
- C校は必ず作文が出題される
という感じです。
塾や講師によっても『単元による教え方の得意・不得意』があるので『志望校対策を細かくしてもらいたい』という場合は、塾の掛け持ちをして講師を選択してもよいでしょう。
例えば、集団塾と苦手な算数・数学だけ特化塾を利用するという方法のことですね。
3.お子さんの性格に合った相性の良い講師に出会える確率が高くなる
塾を利用するときに重要なポイントは『実績』『指導力』などいくつかありますが、
- 『講師との相性』
というのは特に大事なポイントです。
子供にとって先生を信頼できるかどうかというのは、子供の『やる気』に大きな影響があります。
どんなに指導力が優れていても、子供たちの懐にスッと入り信頼してもらえる人でなければ子供たちは前向きに勉強してくれませんからね。
逆に、子供たちとの信頼関係ができていれば一般的な指導方法だったとしても学力は伸びていきます。
塾を掛け持つということは、その分、数多くの講師に出会うということですので、相性の良い講師に出会える確率も高くなります。
また、無駄打ちを防ぐために、掛け持ちする際は、塾側に子供の性格や学習状況、どのような先生を望むか、今後の目標(受験で難関校を目指しているなど)をしっかり伝えるようにしましょう。
これは子供の事をよく理解している親しかできない事ですから、きちんと伝えるようにしましょう。
4.時間を効率的に使うことができる
本来であれば、学問は「自分の知りたいことを時間を気にせず探求し続ける」ことが正しいあり方なのでしょうが、残念なことに受験には制限時間があります。
受験年度の1月頃までには志望校のレベルまで学力を上げておく必要があります。
特に最後の1年間は『時間の有効活用』を意識したほうがよいです。
残り少ない時間を有効に使うために、不明点があったらすぐ聞ける環境を整えておくことは非常に大切です。
またライバルに差をつけるという意味でも、集団塾プラスアルファですぐ質問できる環境があるのはおすすめできます。
そういった意味で、塾の掛け持ちはメリットがあります。
塾掛け持ちのデメリット
次にデメリットです。
デメリットは2つです。
詳しく解説していきます。
1.指導内容に違いがある
各塾・各講師で指導内容・解法が違うことがあります。
人によって違うのは仕方ないことですよね。
どちらの指導法も間違ってはおらず最終的には同じ答えになりますが、教えてもらう方からすれば「どちらが正しいのか」混乱してしまいますよね。
2.経済的に負担が増える
塾を2カ所以上利用するわけですが、単純に費用が増えます。
教育費は使う気にあれば青天井で費用をかけられるので、しっかり予算をたてることが大事です。
大切なのは「志望校に入ること」ではなく「入ってから」ですので、受験対策として利用するならば、期間を決め予算を立てて利用するようにしましょう。
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掛け持ちするならどのような使い方をするのが効果的か
冒頭で書いたアンケートの結果通り、当社調べでは、
- 塾の掛け持ちをしているご家庭は4.2%でした。
120名のうち、ほんの5名しかいないということです。(僕の経験では、実際のところ利用している家庭はもう少し多いと思いますが)
ということは『ライバルに差をつける』意味で塾の掛け持ちは、使い方次第でとても効果的ということです。
なんといっても利用している方が少ないわけですからね。
その分、差をつけられる確率が高いです。
では、塾の掛け持ちをするならば、どのように利用するのが効果的なのでしょうか?
効果的な利用方法をいろいろ考えてみたのですが、
- 家庭教師のスポット利用
が、もっとも効果的ではないかと思います。
家庭教師のスポット利用であれば、デメリットの
- 指導内容に違いがあり、子どもが混乱する
- 経済的に負担がふえる
この2つを軽減できます。
『分からない教科・単元』だけスポット利用できれば、そもそもふんわりしか理解していないわけですから、指導内容に違いがあっても影響がありません。
また、費用に関しても家庭教師のスポット利用であれば、克服したい教科のみ指導してもらえばコスパよく利用することができます。
- 集団塾を2つ掛け持つことは費用的にも指導内容的にもおすすめできません。
- 個別指導塾はスポット利用できて良いですが、通塾する必要があるので体力面でお子さんの負担になります。
家庭教師であれば、その2点をクリアできます。
そのうえ、オンライン指導してくれる家庭教師サービスを利用すれば自宅に講師を招く必要もなくなり気を使わなくてすみます。
当サイトでは、別記事で個別指導塾・家庭教師についてかなり詳しく解説していますので、もしよろしければ以下の記事を参考にしてみてください
費用負担を少なく、そのうえ継続利用するためには『料金の安い』家庭教師を利用することが必須です。
数多くの家庭教師を比較してきた当サイトとしては、以下の家庭教師をおすすめします。
まずは、無料体験授業を受講してみてください。(一切、費用はかかりませんよ!)
ココがおすすめ
最後に
この記事では、
- 塾の掛け持ちのメリット・デメリット
- 掛け持ちするならどのような使い方をするのが効果的か
を詳しく解説しました。
記事内でもお伝えしたとおり、本来学習とは時間にしばられず『自分の知りたい事を探究する』ことですが、残念なことに受験には制限時間があります。
こればかりは我々では変えることができないことです。
偏差値をあげていくためには、時間を意識してより効率的に学習をしていくことが大事になります。
時間は元には戻せませんので、今できる最大の努力をしていきたいですね。