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【東大生が解説】共通テスト英語で9割を取る勉強法とは!?

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  • 大学受験に向けて勉強しているけど、英語がどうも伸びない......英語を伸ばすにはどうしたらいいの?

大学受験において、文理問わず重要な教科といえば『英語』です。

英語の得手・不得手で大学受験の合否は驚くほど変わってきます。
そのうえ、暗記科目と違い、英語は短期間なかなか伸ばすことのできない教科です。

受験までの時間を考慮し、学習計画学習戦略をしっかり立てて進めていくことが大事です。

とはいえ『英語が苦手で悩んでいる』のに、一人で学習計画を立てていくのは大変ですよね?

そこで、本記事では現役東大生である筆者が自身の経験をもとに、共通テストの英語で9割とるための勉強法を詳しく解説していきます。

    この記事を読んでわかること

    • 現役東大生が、自身の経験をもとに共通テスト英語の勉強法を詳しく解説してます

この記事の執筆者

西塔由香子

東京大学経済学部在学。
北海道の公立高校出身で、地方の教育格差を感じながら、1年浪人して東京大学文科2類に合格。大学1年生からオンライン・オフライン双方の家庭教師を経験し、現在では自身でオンライン家庭教師サービス「東大先生」を始める。

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共通テストの英語では、どのくらい得点すればよいの?

筆者自身は、共通テストの英語で9.5割の得点を獲得しました。

しかし、9割以上を取るのは現実的にかなり難しいです。

では、目安として、共通テストの英語ではどの程度獲得すれば良いでしょうか?

「取るべき点数」は目標とする学校によって変わる

結論から言うと「取るべき点数」は目標とする学校によって変わります

例えば、東大京大早慶などの最難関大学を志望する場合、9割とれた方がいいでしょう。

というのも、それらの大学は基本的に2次試験に英語の筆記試験が設けられており、高いレベルの英語力が求められるため、共通テストができなければ2次試験の突破も難しいからです。

特に国公立大学の場合、2次試験の問題が難しいため、共通テストでできるだけ高い点数をとっておいたほうが良いです。

ここで、軽く大学入試の制度をおさらいしましょう。

そもそも共通テスト英語は200点満点で、

  • リスニングが100点
  • リーディングが100点

という構成になっています。

国公立大学を受験する場合は圧縮された共通テストの点数2次試験の点数の合計点数最終的な点数となります。

ですから『得点できるところで、もれなくしっかり取っておく』ことが鉄則です。

私立大学を受験する場合には、

  • 一般受験(2次試験の点数のみの受験)
  • 共通テスト利用(共通テストの点数だけで合格が決まる受験)

2つの方式があります。

共通テスト利用であれば、一般受験無しに合格を獲得できます

国立・私立いずれの場合も、共通テストの得点をしっかり取っておくに越したことないことがわかりますね。

一般的には8割は獲得しておきたい

前述の東大・京大・早慶以外の難関校、例えばGMARCH地方国公立の場合、

  • 8割あると安心です。

実際6~7割でも合格者は多いですが、目標としては8割を目指しましょう。

中堅とされる日東駒専レベルであれば目標は7割程度となります。

まとめると、

という感じです。

ちなみに2023年の「外国語」の平均点は、

  • 英語(リーディング)=53.81点
  • 英語(リスニング)=62.35点

となっており、難関大学の難易度が実感できますね。

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共通テストで英語9割を獲得するための学習の進め方

次に、共通テストで英語9割を獲得するための学習の進め方ですが、いきなり『9割を目指そう!』というのは誰にだって難しいです。

  • まずは日東駒専レベルの7割
  • それが安定してくればGMARCHレベルの8割
  • それをクリアすれば東大早慶レベルの9割

のように徐々に目標をあげていきましょう。

この項では、その目標を

  • どのようなステップで達成していくのか

一つずつ説明していきます。

現在のレベルにもよりますが、一通り英語学習を終えた方がしっかり取り組めば1ヶ月から3ヶ月で目標点数に到達できます。

『目標点数から程遠い!』という方も半年必死でやれば到達可能です。

  1. ステップ1.【基礎固め】 7割を超えるために〜日東駒専レベル〜
    まずは基本的な単語と文法を英文と一緒に復習!目と手だけでなく、声と耳を使いながら勉強する。
  2. ステップ2.  【共通テストに慣れる】8割を超えるために〜GMARCHレベル〜
    毎日共通テスト形式の長文問題を解いて、聞いて、読み上げる。
  3. ステップ3. 【難問に取り組む】9割を超えるために〜東大早慶レベル〜
    共通テスト形式の長文問題に加えて、2次試験にでるような難しい長文問題にも取り組もう。抜けのない英語力をつけなければ9割は難しい!

既に8割はとれていて「9割を目指したい!」という状況でも「自分はステップ3だけやればいい」と思ってはいけません。

ステップ1とステップ2をしっかりこなしていなければ9割はとれません。

もう一度、自分が各ステップをしっかり習得できているかを確認してくださいね!

【基礎固め】 7割を超えるために〜日東駒専レベル〜

共通テストは各大学が出題する個別試験とは違い、受験生のほぼ全員が受けるテストです。

多くの人が受けるという性質がゆえに

  • 「基礎ができているか?」

を問うテストと言っても過言ではないんです。

「基礎固め」を侮(あなど)ってはいけない

「基礎固め」を侮(あなど)ってはいけません。

まずは自分の単語や文法の知識が十分かどうか見直してください。

自分が持っている使い慣れた参考書をもう一度復習してみましょう。

単語帳であれば「英単語ターゲット」や「システム英単語

文法書であれば「Next stage」や「Vintage」などの参考書があげられます。

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「絶対にこの参考書がいい!」というものは受験においてありません。

私の場合は、学校で配られたので「ターゲット1900」と「Vintage」を利用し、受験が終わるまで合計20周は繰り返し勉強しました。

「まだ使ったことがない」という方や、「今までは単語とか文法とか、なんとなく解いていた」という方も、絶対に一冊は自分の参考書と言えるものを持ちましょう。

単語や文法を身につけていくためのコツ

さて、ここからは単語や文法を身につけていくためのコツをご紹介します。

参考書は音源のあるものを選ぶのがベターです。
最近はダウンロードしてスマホで聞けるものも多いので便利です。

読んだり書いたりするだけでなく、

  • 口に出したり
  • 聞いたりする

と覚えが早いですし、リスニングの対策にもなります。

また、できるだけ単語や文法が使われている例文を確認しながら覚えるようにしましょう。
英語長文が読みやすくなります。

この基礎固めは地道ではありますが、英語力の伸びを決定する大事な局面なのでしっかりと取り組んでくださいね。

ここで一点注意があります。

  • 単語や文法を完璧にしようと思わないでください。

なにせ地道な作業なので、これだけやってると飽きがきます(笑)

また、単語や文法は大事ですが、これだけでは共通テストの点数は伸びません。

単語や文法を一通りやったら(3周やるとか決めておくといいですね。)次のステップへ進んでください。

そして、単語文法不安を感じたら、再びステップ1に戻ってくるようにしましょう。

私の場合は、最初3周やりました。

基本1周目で集中して覚えるようにしますが、一回で覚えるのは難しいです。

3ページやって、最後に前回分を軽く見直します。
そして、忘れてしまっている部分を再度覚えるようにしました。

それを繰り返して1周し、それを3回やるという感じです。

そして、次のステップに進みますが、その途中でも不安になったら再び戻って学習するという地道な作業ですね。

受験勉強はかなり地道なうえ、いつまでたっても終わりが見えません。
なので、自分の中でルールを決めて勉強を進めるようにしました。

勉強は自分の中でルールを作り、それをルーティン化すると良いです。
それをしないと気持ち悪くなるくらい、当たり前にできるようになると良いですね。

とはいえ、そこで覚えた知識も少し時間がたてば忘れていくので、時間をおいて再度繰り返し定着させていきましょう。

【共通テストに慣れる】8割を超えるために〜GMARCHレベル〜

「十分に基礎が固まったよ!」と思えたら、次に取り組むべきは「長文に慣れること」

世の中にはさまざまな英語長文問題集があります。

「評判のよさそうな」かつ実際に本屋さんで見て「いいな」と思ったものを使ってみましょう。

有名なのは「やっておきたい」シリーズ「関先生の英語長文ポラリス」シリーズなどでしょうか。

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こちらも「絶対これがいい!」というものはありませんが、一冊英語長文問題集をやっておくと英語長文で得点をとる土台ができます。

共通テスト形式の英語をたくさん解こう

同時進行でやってほしいのが、共通テスト形式の英語をたくさん解くこと。

正直、共通テストの英語ってちょっと特殊なんです。

  • 英語なのにグラフや図表の問題が出たり
  • チラシやウェブサイトを読み解く問題が出たり

と始めてみたら驚くような問題も多いです。

なので、その形式にしっかり慣れてください

過去問はもちろん、模擬テスト問題集など多くのテキストがあるので解く問題がなくなってしまうようなことはなかなかありません。

「共通テスト」以前の形式である「センター試験」の問題などを解くのも良い勉強になります。

「共通テスト形式の英語」や「英語長文」など、とにかくなにかしらの英語長文を「毎日」解きましょう

解いて ⇒ 答え合わせをして ⇒ 解説を読んで ⇒ わからなかった英語表現をしっかり確認する。

ここで単語や文法に不安を感じたら、すかさずステップ1に戻ってください。

不安とまでは言わずとも、問題を解いていく中で単語や文法に抜け漏れがあれば単語帳や辞書・文法書を引いてしっかり知識を補完しましょう。

アウトプットとインプットを毎日繰り返すこと

次に、アウトプットとインプットを毎日繰り返すこと

これがポイントです。

また、リスニングにもしっかり「毎日」取り組みましょう。

実際に問題を解くのは1週間に3回ぐらいできればいいです。

  • 解いた問題の英文を聞く
  • 耳で単語を聞く

など必ず英語を耳に入れるようにしてください!

なかなかすぐには成長した感覚がわかないものですが、この積み重ねがリスニング力向上に繋がります。

自分を信じて毎日英語をきくことを続けましょう!

【難問に取り組む】9割を超えるために〜東大早慶レベル〜

  • 「単語と文法もしっかり覚えているし、英語長文もたくさん解いてきた。安定して8割くらいとれるようになってきたけど、なかなか9割の壁が越えられない......」

そんな方も多いのではないでしょうか?
実際ここが一番難しいです。

最後のステップ3はそんな方向けの勉強法です。

旧帝大、早慶の英語の個別試験問題に取り組み、プラスアルファの学力を身につけよう

基礎が問われる共通テストとはいえ、東大のような最難関大学を受ける受験生もいる以上、全てを簡単な問題にしては満点が続出してしまいます(笑)

そこで差をつけるために、東大受験生でも解ける人が少ないような問題が共通テストでは出題されます。(出てしまうんです......)

それがある程度解けるようにならないと安定して9割をとることは難しい。

9割をとりたいハイレベルな受験生がやるべきことは「共通テスト以上の難しい問題を解けるようにすること」です。

共通テストの問題だけではなく、その他の旧帝大早慶の英語の個別試験の問題に取り組むことが必要なんです。

とはいえ、そんなのいきなり解けません

文章が難しくなる上に、共通テストでは直接聞かれないような問題形式もあるからです。

例えば、和訳問題や英作文、下線説明問題などがあげられます。

一見共通テストでは問われない英語力に見えますが、これらを解ける英語力が共通テストのハイスコアに繋がります。

そのため自分の志望校に2次試験があるのであれば、その問題傾向への対策も共通テストには有効です。

しっかり2次試験の対策をすることが共通テストの対策に繋がります。

共通テストしか受けないという場合は、英語長文以外の問題集を使ってみることをオススメします。

例えば「ポレポレ英文読解」という和訳をしつつ英文の読解を行っていく参考書であったり、リスニング専門の参考書を使ってみたり、といったような形です。

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特にリスニングに苦手を抱えている場合は、共通テスト以外のリスニング対策の問題集をやってみると、リスニングはもちろんリーディングの対策にも繋がります。

このように、伸び悩んでしまった場合は少し毛色の変わった問題集に手を出してみると自分に足りていない能力を補うことができるでしょう。

効果的に英語学習を進める3つのポイント

前項では、共通テストの英語を対策するにあたり「学習の進め方」を解説しました。

この項では

  • どのようにすれば学習を効果的に進めていけるか?

『英語学習のポイント』を3つ解説していきます。

ポイント1『できるだけ毎日英語に触れること』

ステップ2では、特に「毎日」という言葉を使いましたが、英語学習は、どのステップにおいても毎日やることが本当に重要です。

他の科目の勉強ももちろんあるとは思いますが、毎日少しでも英語に触れることが英語力向上の最短ルートです。

英語は、多くの大学で配点が大きい科目となっています。

そのため英語が出来ない人は受験において圧倒的に不利なので、他よりも優先して取り組むべき教科です。

私の場合は、もともと英語が好きだったので、自然と優先して取り組んでいたのですが、これが大変助かりました。

周りでは英語の対策が遅く、直前に焦りはじめ、結局時間もかけられず点数も伸びきらず不合格になってしまった人も多かったです。

逆に、英語が得意だとしっかり合格を決めている人が多かった印象です。

英語はある程度のレベルに達すれば安定して得点できるようになることの多い科目です。

本番どんな不調やトラブルに見舞われたとしても、やった分だけ英語はあなたの味方でいてくれます。

「英語を疎かにすることなかれ」です。

毎日取り組むようにしましょう!

ポイント2『分からない単語や文法は放置せず、辞書や文法書をチェックすること』

ステップ1でお話しした単語と文法の勉強は、一回やれば終わりというものではありません

私たちが日本語の全てを知らないように、言語における単語や文法の学習には終わりがないからです。

どんなに英語力のある人でも、わからない単語があれば辞書を引くことでさらに英語力が上がっていきます。

英語を学習する中で気になる単語や文法があれば絶対に放置しないようにしましょう。

ポイント3『量だけではなく質も意識する』

これは英語に限らずどの科目にも言えることですが、量と質の両方を大事にしましょう。

「毎日やるべき」というのは心からの言葉ですが、時折、

  • 本当に定着しているのか?
  • 理解しているのか?

と自分に問い直し、もう一度、解き直したり英文を読み返したりしてみてください。

私は、英語に関しては特に「嫌いになりたくない」と思いながら勉強をしてきました。

というのも、英語は本来言語であり、異文化に触れる喜びや言葉を交わす喜びに満ちているはずで、形式的な受験英語に囚われて嫌いになりたくなかったからです。

そのため、自分が楽しいと思える学習を積極的に行うようにしていました。

例えば、私は「和訳」や「英作文」など「自分で英語を書く」ことが好きだったので、和訳の参考書を気分転換がてら使ったり、英作文を添削してもらったりと「英語の楽しさを忘れないように」と常に心がけました。

勉強をする中で、自分が少しでも面白いと思えたこと、楽しいと思えたこと、その気持ちを大事にして勉強を進めていくといいと思います。

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最後に

この記事では、現役東大生である筆者が自身の経験をもとに、共通テストで9割とるための勉強法を詳しく解説しました。

共通テストは、基礎学力をしっかり鍛え上げれば9割取ることは難しいことではありません。

大切なことは、

  • しっかりした学習計画の立てること
  • それをコツコツと継続していくこと

です。

そして、一人で厳しい場合は、それをサポートするサービスを利用していくことです。

何度も申し上げますが、大学受験には制限時間があります。
合理的かつ効率的に学習を進めていくことが必要です。

悔いのない受験にするために考えていくことが大切ですね。

この記事の監修者

東大先生ロゴ

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