受験本番まであと少しになってきました。
すでに始まっている地域もありますし、僕の住む東京も2月1日から私立中学受験本番が始まります。
体調をしっかり管理し、本人の納得できる受験にしてあげられるよう皆様がっちりサポートしていきましょう。
今回は中学受験を経験した親として、
- 受験を終えて会場から出てきた我が子にかけるべきたった一つの言葉
を紹介します。
なるほど。
それ言ってしまいがちですよね。
でも、そこをグッと堪えてください。
もちろんダメではないですよ。
でも、先に結論をいってしまうと、
- 試験が終了して会場から出てきたら、まず彼らを褒めてあげましょう。
『どうだった?』とか聞く前にまず『ココまでよく頑張ったね』と褒めてあげてください
ということになります。
そうです。
今日の本題はこれで終わりです。
『そんなの分かってるよ』という声が聞こえてきますが、これは受験生を持つ親の心構えとして最も大事なことです。
この先は体験談というか、ただの思い出話ですのであまり役に立たないかもしれません・・・。
役には立たないかもしれませんが、とても大事な事だと思うので「受験目前の保護者の方々に読んでいただけたら」と思い記事にします。
中学受験において親が受験生の我が子にかけるべき言葉
高校受験・大学受験と違い、中学受験は受験に親が同行します。
そうですね。
余程の事が無い限り、親が同行すると思います。
子供がテストを受けている間、親は別室(教室・体育館など)で待つことになります。
かれこれ数年前の話になりますが、長男の受験に同行して驚いた事があります。
待ち時間、私立の場合、学校によっては軽食が用意されているんです。
ケーキを食べながらテスト終了を待つ
ウチの場合、私立2校・公立1校を受験(受検)したのですが私立2校とも軽食が出ました。
1校は焼き菓子とドリンクサーバーが用意されていて、自由にお菓子とコーヒーやら紅茶やらを取るシステム。
もう1校もほぼ同じでしたがミスタードーナツとドトールコーヒーが用意されてました。
学校によってはカットケーキが用意されていたりするそうで受験終了後、親同士の親睦会のネタになってましたね。
そうですね。
私立受験らしいっちゃ、私立受験らしいですよね。
待ち時間は、パソコンを開いて仕事する人もいれば、読書したり、編み物してる人もいました。
結構長時間になりますので、何か時間を潰せるものを用意していった方がいいですね。
あと、体育館の場合、どんなにエアコンが付けていたとしても寒いのでストール・膝掛けなど防寒具を持参したほうが良いと思います。
一方、公立中高一貫校に関しては待機場所がありません。
入り口で見送った後は各自終了時間までどこかで時間をつぶすことになります。
我が子の受検した桜修館は、坂を下ったところにファミレス(ジョナサン)があるので、そこで時間をつぶしました。
相当混雑しますので、夫婦で行くならどちらかが先に入店して席を取っておいてもイイかもしれません。
あなたが思っているよりも全然混雑します。
私立も相当な人数ですが、公立中高一貫の受験人数も圧倒されましたね。
ものすごい人数です。
一例として桜修館の場合、校門からパーシモンホールの前を過ぎ、さらに公園を過ぎ、その先の都立大の駅に続く坂の途中まで列ができていました。
もちろん受験生とその親の列です。
その列を見て『あ~、僕の読みは甘かったのかもしれない』と青くなったのを思い出します。
『どうだった?』『テストできた?』ではなく『ココまでよく頑張ったね』
余談が長くなりましたが、ここから本題です。
『親の心構えとして参考になれば』と思い書きます。
東京都公立中高一貫校の桜修館を受検した時の話です。
前項のとおりファミレス(ジョナサン)で時間をつぶし、試験終了時間が近づいたので妻と共に校門付近に移動して長男を待っていると、長男は目に涙を浮かべ、涙がこぼれるのを堪えながらコチラに歩いてきました。
そして、帰りのバスでは周りに同じように桜修館を受検した子供たちが大勢いる中で、もう目を真っ赤にして泣いていました。
分かっていたんですね。合格できないことを。
公立中高一貫校は1校しか受検できません。
彼にしてみれば、3~6年生までの4年間、二度とない小学校高学年の貴重な時間をこの時のために賭けてきたのです。
その『時間と想い』は親が思っているより断然大きい。
泣きなさい。思う存分。
バスの中に彼の同級生も大勢いましたが、構わずそのままにしておきました。
カッコ悪くなんかありません。頑張ったんですから。4年間も。
泣くのはそれだけ頑張った証です。
結果、案の定、桜修館は不合格でした。
その後、家族で話し合った結果、彼の希望を尊重する形で私立の中高一貫校に通うことになりました。
彼はこの時の経験を決して忘れないでしょう。
そして、この経験や思いは、これから何かやらなきゃいけない時の彼の屋台骨になるだろうなと。
この経験は絶対に価値があることだと感じました。
彼は運よく私立中学に通う事ができましたが、不合格の子達の中には、これだけ努力して地元の公立中学に通うことになる子が大勢います。
この子達は、3年後の高校受験のために引き続き頑張ることになります。
双六でゴールの一歩手前で振り出しに戻るような感覚になることでしょう。
その『虚無感』たるや容易に想像がつきます。
だから『努力したプロセスを認めてあげないとダメ』なのです。
受検機会が1度しかない公立中高一貫校は、結果だけ求めたらやっていられないのです。
これは公立だけの話ではありません。
複数校受験できるとしても、彼らが真摯に向き合った時間は私立も同じです。
だから、
試験が終了して会場から出てきたら、まず彼らの『努力』を認めてあげてください。
『どうだった?』とか『テストできた?』とか言う前に、まず『ココまでよく頑張ったね』と言ってあげてください。
これは公立・私立も、合格・不合格も関係なくです。
数年間の努力を無条件に褒めてあげてください。
それだけで彼らは救われると思うのです。
私立の場合、その日の夜に結果がでます。
公立は一週間後です。
結果がどうなるのかは分かりません。
結果はどうあれ『その数年間の努力はかけがえのないモノ』だと彼らが理解することは絶対に将来プラスになると思います。
最後に
以前からずっと感じていたことがあります。
- 『中学受験と少年野球は同じ』
ということです。
- 学校から帰宅したら毎日、夜遅くまで野球の練習に打ち込む。
- 日々の体調管理や自主練の付き合いから土日の遠征まで親もそれをサポートする。
- 親子で甲子園を目指し、将来はプロ野球選手を夢見る。
なんと美しい親子愛。
スポーツであれば、こんなに美談にうつります。
一方で中学受験になると、そうはいきません。
- 親のエゴ
- 親の見栄
こういうイメージになりがちです。
しかし、実際はこの記事で紹介した通りでして。
子供たちは日々、血のにじむような努力をして目標を目指し、親もまたそれをサポートしています。
スポーツと同じですよね?
勉強とスポーツの違いでこんなにもイメージが変わってしまうと、取り組んでいる子供たちがかわいそうだなっと思います。
でも、まぁ、その辺はイイか・・・。
今回は『受験を終えて会場から出てきた我が子にかけるべきたった一つの言葉』を紹介しました。
世間の目はともかくとして、親だけは無条件に子供たちに『拍手』と『よく頑張ったね』を送りましょう。
これだけは親として約束してください。
頑張れ!受験生!