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もし公立中高一貫校受検で不合格だったら...

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ポイント

この記事は、以前、公立中高一貫校の合格発表日に惜しくも不合格となってしまったご家庭の親御さんに向けて書いたものです。

改めて読み返してみると『受験(受検)前に、あらかじめ知っておいた方が戦略を練りやすいのではないか』と思う内容なので、それを踏まえて記事を一部リライトしております。

これは公立中高一貫校受検で不合格となってしまったご家庭の親御さんへ経験を踏まえて書きます。

2023年の東京都公立中高一貫校受検は定員1,736名に対して、受検数7,210名。
トータル倍率は、約4.15倍でした。(>>詳細は別記事参照)

つまり5人に1人しか入学できなかったということです。

単純計算で5,474名は不合格だったということになります。

圧倒的に不合格が多いという事です。

  • 2~3年間もコツコツ勉強してきて、1校しか受検できず、そのうえ倍率が4.15倍って事です。

改めて考えるとかなりリスクのある状況だと思いませんか?
なにかギャンブルのようです。

あとから冷静に考えてると「なんて無謀な事だろう」と思うんですよね。
針穴に糸を通すような。

だって、1校しか受けられないんですよ。

私立を併願したとしても試験形式は違うわ、仮に受かったとしても公立の受検結果が出るまで待ってくれないわで。めちゃくちゃです。(適性検査型はのぞいて)

後から冷静に考えるとそう思うのです。
私もそうでした。

受検するまでは、こんな頑張ってる我が子が落ちるなんて夢にも思いませんから。

そして次にこう思うのです。

  • 「こんな事ならはじめから私立受験で進めておけばよかった」
  • 「受かった併願私立校はあるけど、こんな偏差値の低い私立に通わせるために高い教育費をかけて受験勉強させたわけじゃない」
  • 「こんな中途半端な私立に行くくらいなら地元の公立中学校に行って高校受験でリベンジするしかない」

言い方が悪いですが、こんな風に考えると思うのです。
人間ですから。仕方ないです。

でも、この考え方は一度横に置いてもらって、もう一度、冷静に考えてみましょう。

この記事の執筆者

リョウスケ

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子供の性格を考える

まずお子さんの性格を考えてみましょう。

ここまで頑張って勉強をしてきて、結局地元の中学に入学し、また3年後受験を頑張れるタイプの性格でしょうか?

また、周りに流されずマイペースに勉強を進められるタイプですか?

もう一度、コツコツと積み上げていけるタイプの子であれば大丈夫でしょう。
高校受験でリベンジを果たしてくれるはずです。

長男の同級生でも公立中高一貫校受検で不合格となり、地元の公立中学へ進学。
3年後、日比谷高校への入学を果たした子がいました。

また、合格をもらっていた私立中学を蹴り、地元公立中学へ進学。
3年後、公立高校受験でも残念ながら不合格となり、中学受験の際、合格をもらった同レベルの他の私立高校へ入学した子もいます。

あなたはお子さんは、どのようなタイプでしょうか?

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費用を考える

もし、高校受験をするならば、中学受験をしたほとんどの家庭がそうであるように、このまま継続して塾に通うと思います。
(三年後に再び受験がありますからね・・・)

どのような塾に通うかにもよりますが、しっかり見積もりを取って費用がどの程度かかるか検討する必要があると思います。
(私の見積もりですと、私立中学に3年間通うのとそれほど変わらないくらいの金額がかかると思います)

参考に当時、私が調べた塾費用を書いておきます。

当時通っていた栄光ゼミナールに確認したところ、以下のような見積もりをいただきました。

中学3年間塾代目安

1年生=40万円
2年生=60万円
3年生=120万円

(引用元:公立中高一貫校を落ち、地元中学ではなく、私立中学へ進学した2つの理由

ちなみに、他の記事でも書いていますが、僕は『中1~中2、高1~高2の時期の塾代の圧縮』を推奨しています。

その理由は、以下の通りです。

ポイント

  1. 中学受験後、そのまま塾に通い続けた場合『私立中学に入学するのと、さほど変わらない塾代を出費する』ことになるから
  2. 大学受験・大学の学費を念頭に置いた場合、これから6年間で最も圧縮できるであろう教育費が『塾代』だから
  3. 中3・高3は情報を得る意味でも集団塾へ通塾することをおすすめする。その場合、圧縮できるのは中1~中2、高1~高2時の塾代だから

以上を踏まえ、以下の記事を参考にご紹介しておきます。

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合格した学校の高校偏差値、合格実績をもう一度よく確認する

確かに、併願校として合格をいただいた「その学校」の中学受験のR4偏差値は良くないかもしれませんが、果たしてそれを鵜呑みにして良いものでしょうか?

その学校の高校受験の際の偏差値を一度ご確認ください。

また、その学校には公立中高一貫校受検にギリギリで落ちてしまった子達も入学してくるかもしれません。

その子達と席を並べて勉強をする環境と言うのは果たして悪い環境でしょうか?

今、目の前にある中学受験の偏差値は、ある一片を輪切りにしているに過ぎません。
あまり惑わされないほうが良いかもしれません。

また、以下のような考え方もあります。

参考

中学受験を受ける人達というのは、全国の中で一握りです。
勉強に対して、それなりに意識を高く持っている人達ということになります。
つまり、全体からみると比較的、学力が高い集団であると言えます。

それに対して、高校受験は、全国ほとんどの中学3年生が受けますよね。
一握りの比較的、学力の高い中学受験集団での偏差値45だとしても、全国ほとんどの中学3年生が受ける高校受験の中においては偏差値60くらいになります。

勉強だけが学校生活ではない

当たり前かもしれませんが、念のため再確認を。

中高6年間は勉強をするためだけの時間ではありません。

自分達もそうであったように、親離れをして友達関係が大事な時期になってきます。

学校の体制や特色、またどんな子が多いのか。

地元の学校に行くとしても、私立に行くとしても、そこが最も大事になると思います。

私立に行く場合、6年間になります。

本人の性格にあうか。しっかりと検討する必要があると思います。

環境によって、人格形成も変わるでしょうし、それによって勉強だけじゃなく様々なものに取り組む姿勢も全然変わってくるでしょう。

とにかく、

  • 「進学実績の良い」
  • 「伝統のある」
  • 「偏差値の高い」

学校が良い学校であるということではないという事です。

親として子供の意見も十分考慮し、できる限りベストな判断をしたいものです。
決して、親の虚栄心で選んではいけないという事です。

最後に

公立中高一貫校受検に万が一、不合格だった場合の考え方を書きました。

ですが、現段階では「ウチの子が不合格」なんて考えられないと思います。

そりゃそうです。

でも、頭の片隅にでも置いておいてください。

結論から言うと、「私立を必ず併願する」ことを強くおススメします。

現在、適性検査型試験を導入している私立中学は非常に多くあります。(東京の話です。すいません)

適性検査型試験を導入している私立中学を併願してください。

適性検査型入試を実施している私立中高一貫校(東京 2025年入試版)

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これには二つの理由があります。

ココがポイント

  1. 2月3日公立中高一貫校受検本番の予行練習として利用するため
  2. もしも公立中高一貫校が不合格だった場合の選択肢を増やすため

人生初の受検で緊張していまい、本番1回で100%の力が発揮できるとは限りません。

馴らすための予行練習として受験してください。

そして、私立の合格をもらえれば、仮に公立が不合格になったの時保険になります。

何度も言いますが、受検はたった1回です。

しっかりと戦略を練って臨みましょう。

公立中高一貫校の適性検査には作文問題が出題される事が多いです。
作文は、自分の意見を理路整然と論理的に表現する力が必要になります。

この力は一朝一夕では身につきません。
作文力アップのためには、まず文章に触れ読むことが必要です。

ご家庭で手軽にできる対策として、僕は「子供新聞」の購読をおススメしています。
作文力アップだけではなく、新聞を読むことで、普段、興味のない社会情勢に触れる機会を持つ事も出来ます。

つまり、中学受験に必ず出題される時事問題対策にもなるという事です。
子供新聞に関しては、以下の記事で詳しくまとめていますので、ご興味のある方はどうぞ一読ください。

子供新聞を3社徹底比較。中学受験にこども新聞は必読ですよ

続きを見る

そしてもう一つ、受験(受検)に大切なのは『時間の使い方』です。

時間は巻き戻せません。
ライバルに差をつけるために、特に最後の1年間は『時間を効率的』に使った方がいいです。

これは経験者の体験談としてです。

残り少ない時間を有効に使うために、不明点があったらすぐ聞ける環境を整えておくことは非常に大切です。
またライバルに差をつけるという意味でも、塾プラスアルファですぐ質問できる環境があるのはおすすめできます。

そこで利用したいのが『オンライン家庭教師』です。

ママ友・パパ友はライバルなので何も言いませんが、実は、伝統校・人気校に合格しているご家庭は5年・6年時『塾+家庭教師 or オンライン家庭教師』で対策をしているケースが非常に多いです。

また、オンラインで受講できますのでわざわざ塾に通う必要もありません

例えば、地方に住んでいて、現在も塾へ車で送迎されている場合、結構大変じゃないですか?

『質問ができるし、自習室があるし』という理由で車で30分かけて塾に行くことは非常に非効率ですよね。

そこで、オンライン家庭教師を受講して『質問できる環境』を整えておくというのも一つの手です。
インターネット環境さえあれば、どこにいても先生に質問することができます。

特に受験直前期には『時間を効率的に使う』という意味でも、『体調管理』という意味でも断然おすすめできます。

オンライン家庭教師はリアルな塾に比べて料金が比較的安く、週1回で受講できる学校もあります。

無料体験授業を受講できますので、一度受講していつでも利用できるようにしておくことをおすすめします。

その上、世の中がこの状況です。
無料なので試しておいて損はありません。

オンライン家庭教師の詳細はこちらの記事で紹介しています。

オンライン家庭教師おすすめ17社を比較。調べて分かった驚きの料金、メリット、デメリット
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新聞は比較的安価ですし、オンライン家庭教師に関しては無料体験ですので、この2つは、やっておいて損がないので早めに取り組んでおいてはいかがでしょうか。

公立中高一貫校受検は1チャンスです。
1校しか受検できません。

悔いの残らない受検となるよう、しっかり受検戦略を練って進めていきたいですね。

この記事の監修者

中学受験(受検)のアレコレロゴ
中学受験(受検)のアレコレ編集部

中学受験・公立中高一貫校受検情報のブログ。2024年で運営9年目。9年間の経験をもとに中学受験、高校・大学受験・教育の情報・学習サービスについて各校・各地域のデータをまとめながら詳しく解説しています。その他、中高の生活・子育ての話。 役立つ情報満載です。⇒運営者情報はコチラ
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